LCCのジェットスター・ジャパンは5月24日、2018年春をめどに、中部国際空港に成田国際空港、関西国際空港に次ぐ拠点を開設することを発表。同社は今後28機まで機材を増やす計画を立てており、国内の三拠点体制により運航品質を強化する。

日本の三大都市(東京、大阪、名古屋)の空港に拠点を置く唯一のLCCとなる

同社は中部国際空港に拠点を開設することで、新規路線の開設や増便などによる路線網の拡充が可能となり、フライトの選択肢を広げ利便性を向上させる。同空港には整備施設を配置することでイレギュラー運航時における対応も強化し、運航品質の向上を図る。

2013年3月、中部=新千歳/福岡線から始まったジェットスターの中部線は丸4年が経過し、現在、中部国際空港を発着する便は国内4路線、国際2路線に拡大。同空港からの内際両路線を運航する唯一のLCCとなっている。中部国際空港の拠点開設後、同社は日本の三大都市(東京、大阪、名古屋)の空港に拠点を置く唯一のLCCとなる。

中部国際空港のある中部地域は地域一体で「昇龍道プロジェクト」を推進しており、豊かな自然に囲まれながら三大都市のひとつである名古屋市を中心とし、伊勢神宮、伊勢志摩国立公園、白川郷、飛騨・高山などの世界遺産や歴史的建造物、風光明媚な観光地が数多く存在している。新たな商業施設や今年開業したテーマパークなどのアトラクションと、歴史的文化財や伝統が融合するほか、旅行者をひきつける「名古屋めし」などのグルメもあり、幅広い世代からの人気を集める旅行先とも言える。

中部国際空港を発着する路線(運航便数および運賃は2017年5月24日現在)

同社代表取締役会長の片岡優氏は、「このたび中部国際空港の拠点化の決定に至りましたのも、関係各署からのご支援の賜物であり、心よりお礼申し上げます。ジェットスター・ジャパンは、安全運航を最優先に今後も低価格運賃を常に提供していくと同時に、中部地域のお客さまに利便性の高いサービスを充実させてまいります。今後関係各署との連携をますます強化し、交流人口の増加ひいては中部経済圏の発展にさらに貢献する所存です」とコメントしている。

中部国際空港代表取締役社長の友添雅直氏は、「このたびは、ジェットスター・ジャパンの新たな拠点としてセントレアをご活用いただけることを決定いただき、大変うれしく思っており、心より歓迎いたします。今回の拠点化は、セントレアや中部地域の発展に大きな弾みとなるものであり、この地域の多くのお客さまにとってさらに便利にご利用いただけるものと期待しております。引き続き、地域の関係者の皆様と連携して、需要の拡大に努めていく所存でございます」とコメントしている。

なお、5月25日10時~26日10時には、名古屋(中部)全路線が片道758円になるセールを実施。各路線200席限定で、搭乗期間は8月31日~10月26日(9月15~25日、10月6~10日を除く)となる。セールは完売次第終了し、セール期間は延長される場合がある。なお、搭乗期間内でも、セールが適用されない日があり、セール運賃はエコノミークラス「Starter」の片道運賃となる。支払手数料、空港使用料、諸税などが別途必要で、燃油特別付加運賃は不要。受託手荷物の料金は含まれていない。