VAIOは24日、メルセデス・ベンツ日本とVAIO Z フリップモデルとのコラボモデル「Mercedes-Benz × VAIO Z」を発表した。"300SL"デザインと、"Vision Tokyo"デザインの2種類に、スペック違いの2機種をそれぞれ用意した、計4機種で展開する。同日11時から限定100台で予約開始。販売価格は税込250,000円から。

「Mercedes-Benz × VAIO Z」の"300SL"デザイン

「Mercedes-Benz × VAIO Z」の"Vision Tokyo"デザイン

Mercedes-Benz × VAIO Z

VAIOのフラッグシップノートPC「VAIO Z」フリップモデルに、メルセデス・ベンツに関する意匠を施した特別モデル。"ものづくりへのこだわり"という理念が共通し、今回のコラボレーションが実現した。製品は、メルセデス・ベンツブランドのアクセサリ群「メルセデス・ベンツ コレクション」の一環として提供され、PCとメルセデス・ベンツ日本とのコラボレーションは初。

300SLデザインと、Vision Tokyoデザインの2種類を用意する。300SLは、1954年に登場した、跳ね上げ式ドア「ガルウィングドア」が特徴の名車。Vision Tokyoは、2020年以降の東京をイメージしたコンセプトカーで、それぞれのデザインが本体の天板にレーザー刻印で描かれる。この2種類でメルセデス・ベンツの"伝統"と"革新"を表現するという。

ガルウィングドアが特徴の300SL

自動運転も可能なVision Tokyo

レーザー刻印は、ベンツ側から「入れて欲しい」と申し入れられたもので、VAIO Z本体をデザインしたデザイナーが時間をかけてデザインした。2つの車のデザイン化にあたっては、データが映像しかなかったため、刻印用のデータを新規に起こす必要があった上、レーザー刻印で表現できる線とできない線があるため、陰影のついた静止画をどうデザインするかが困難な部分だったという。

300SLとVision Tokyoのレーザー刻印。デザインを担当したVAIO Zのデザイナーは無類のクルマ好きで、仕上がったデザインはメルセデス・ベンツ側でも好評だったという

キーボードのバックライトにもこだわった。Vision Tokyoが放つ光をイメージし、通常モデルは白色LEDのところ、青色LEDをバックライトに採用する。また、システム起動時/スタンバイ復帰時にスペシャルサウンドが鳴る仕掛けも用意。システム起動時にはエンジンをかけたときの音、スタンバイ復帰時にはブリッピング(シフトチェンジ時にエンジン回転をあわせる操作)音が鳴るようになっている。スペシャルサウンドはミュートすることも可能。

タッチパッドには、メルセデス・ベンツのロゴであるスリーポインテッドスターを印刷。表面から触っても禿げないよう、裏面から印刷した。また、ヒンジ背面にはスリーポインテッドスターを、ヒンジ前面の右側には"Mercedes-Benz"の文字を刻印。専用壁紙も4種類収録した。

バックライトに青色LEDを採用。ゲーミングPCのような佇まい

タッチパッド面のロゴは裏側から印刷されている

ヒンジ背面に小さくスリーポインテッドスター

ヒンジ前面には"Mercedes-Benz"のロゴ

専用壁紙は、2デザイン共通で4種類を収録。縦画面で表示した際も、美しいトリミングになる配置にしたという

主な仕様と価格

主な仕様は、300SLデザインとVision Tokyoデザインで共通。Core i7モデルでは、CPUがIntel Core i7-6567U(3.30GHz)、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD(第三世代ハイスピードプロ)、OSがWindows 10 Home 64bitなど。Microsoft Officeは非搭載。

Core i5モデルでは、CPUがIntel Core i5-6267U(2.90GHz)、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD(第二世代ハイスピードプロ)、OSがWindows 10 Home 64bitなど。Microsoft Officeは非搭載。

価格はいずれも、Core i7モデルが税込285,000円、Core i5モデルが税込250,000円。通常版のCTO構成から12,000円~20,000円程度の上乗せになるという。

販路はAmazon.co.jpのメルセデス・ベンツ日本公式オンラインストアのみで、ソニーストアや量販店での販売はない。メルセデス・ベンツ コネクションでは「Mercedes-Benz × VAIO Z」の展示のみ行う。最速の到着予定日は6月6日。