先日、スタジオジブリが宮崎駿監督の長編作品制作復帰に伴い、新人スタッフを募集するというニュースがありましたね。既に、宮崎駿監督の新作を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。宮崎駿作品といえば、作品だけでなく、印象的なキャッチコピーも魅力のひとつではないでしょうか。そこで今回は、マイナビニュース会員1,001名を対象に、好きな宮崎駿監督作品のキャッチコピーについて調査しました。

Q.宮崎駿監督作品のキャッチコピーの中で、最も好きなものをお選びください。
1位 「生きろ。」(もののけ姫)
2位 「カッコイイとは、こういうことさ。」(紅の豚)
3位 「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」(魔女の宅急便)
4位 「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」(千と千尋の神隠し)
5位 「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」(となりのトトロ)

あなたのお気に入りは何位でしたか?


■1位「生きろ。」(もののけ姫)
・「短い言葉の中に強烈なインパクトがあって、深い映画の内容を端的に表現している」(男性/35歳/大阪府/既婚/食品/営業関連)
・「作品のコンセプトを、この短い言葉で表している。糸井重里の傑作コピーの一つ」(男性/56歳/その他)
・「短いけど言葉の強さが最大限に表現されてる」(女性/27歳/食品/販売・サービス関連)
・「短い言葉だが生命力が感じられる」(女性/55歳/専業主婦)

■2位「カッコイイとは、こういうことさ。」(紅の豚)
・「単純に好きな作品というのもありますが、ポルコのビジュアルと相まって、すごく興味が惹かれるキャッチコピー」(男性/33歳/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「『見た目だけじゃ世の中そんなに甘くないよ』を上手く表現した好きな言葉」(男性/56歳/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「現実離れした物語ですが、男とはこう生きるべきだと感じさせてくれる。それがキャッチコピーに反映されている」(男性/44歳/食品/技能工・運輸・設備関連)

■3位「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」(魔女の宅急便)
・「公開当時、小学生ながらこのキャッチコピーに感銘を受けた思い出がある」(男性/33歳/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「等身大の主人公の気持ちが素直に出ている。観た当時、主人公と同じくらいの年齢だったので、心にしっくり来た」(女性/43歳/サービス(その他)/専門サービス関連)
・「手紙のように届けられる言葉と作品とキャッチコピーがリンクしている」(男性/36歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■4位「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」(千と千尋の神隠し)
・「このキャッチコピーで、『トンネルの向こうに一体どんな街があるのか』とわくわくする気持ちになった」(女性/28歳/専業主婦)
・「このフレーズが耳に残って、今もトンネルをくぐるときに思い出す」(女性/28歳/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「現実の世界と、それとは違う世界がトンネルを境に接している不思議さが興味をかきたてる」(男性/56歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■5位「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」(となりのトトロ)
・「大人も楽しめるファンタジーという内容をズバリ表現している」(男性/48歳/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「言い切らずに含みを持たせた表現に魅力を感じる。夢があふれている」(男性/59歳 /その他/事務・企画・経営関連)

■6位以降
「ある日、少女が空から降ってきた…」(天空の城ラピュタ)
・「現実的には考えられないことなので、思わずドキッとさせられる。いったいどういうことなのか? と、気になって見てみたくなる」(男性/46歳/その他)
・「映像がすぐに思い浮かんで、ファンタジックな世界に吸い込まれる気がする」(女性/47歳/専業主婦)

「ふたりが暮らした。」(ハウルの動く城)
・「ふたりの大事な思い出があるんだろうな……と、連想させて心が温かくなる」(女性/31歳/その他)

「生きねば。」(風立ちぬ)
「人間のありかたを端的に表していて、心を打たれるから」(男性/50歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
「たった一言で、この映画を観たいと思ったから」(男性/20歳/学生)

「生まれてきてよかった。」(崖の上のポニョ)
「悩んでいる時に見て、感動した」(男性/47歳/商品取引/その他)

「少女の愛が奇跡を呼んだ」(風の谷のナウシカ)
「生きる希望を与えるコピー」(男性/48歳/サービス(その他)/専門職関連)

総評

宮崎駿監督作品のキャッチコピー、1番人気があったのは1997年公開作品「もののけ姫」の「生きろ。」でした。これは糸井重里さんが手がけたキャッチコピーなのですが、たった一言のインパクトに、ぐっと心を掴まれた! という方がたくさんいたようです。言葉の力を感じることができるキャッチコピーですよね。

2位の「紅の豚」についても、同じく糸井重里さんのコピーです。「カッコよさって、コレだよね!」と男性から大人気! 151票中120票は男性からのものでした。また、キャッチコピーではありませんが、劇中に登場する主人公の名台詞「飛ばねぇ豚はただの豚だ」も好き! というコメントも。そして、5位の「となりのトトロ」を選んだ方は、このようなコメントをくれました。

・「日本という単語以外はひらがななので、とてもインパクトがある」(男性/55歳/海運・鉄道・空輸・陸運/その他・専業主婦等)

「となりのトトロ」に限らず、「ハウルの動く城」や「魔女の宅急便」なども、ひらがなの使い方が印象的ですよね。もし漢字で書いてあったら、全く違った印象になったのだろうと思います。
これから制作が予定されている宮崎駿監督の最新作。内容はもちろんですが、どんなキャッチコピーがつくのかも楽しみですね。

調査時期:2017年5月19日~20日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:1,001名
調査方法:インターネットログイン式アンケート