エイチ・アイ・エス(以下、H.I.S.)グループ会社のH.I.S.ホテルホールディングス(以下、HHH)は5月23日、台湾最大のホテルチェーンであるGreen World Hotels(本社: 台湾台北市。以下、GWH)の第三者割当増資による新株発行に関し、払込手続きを完了したことを発表。これにより、HHHが台北市内に立地する16軒のホテルの経営管理を行うこととなり、そのうち1軒を「変なホテル」へと改装し、「変なホテル」の海外進出を目指す。

「変なホテル」は8月1日、ラグーナテンボスに3号棟目が誕生予定

GWHの子会社化を機に、世界有数の中国語圏マーケットへの進出をはじめ、東南アジア、オセアニアといった海外展開を加速する。HHHはホテルを基点とした旅の楽しさ、ビジネスシーンでの利便性を実現することを目指し、ホテル滞在時の「快適性」「寝心地」「安心」「楽しさ」といった4つのコアバリューを追求。様々なニーズに応えするホテルを目指し、今後5年間で国内外100軒のホテルを自社展開していく。

GWHの持株比率は、HHHが33.32%、その他株主が66.68%となる。今後、H.I.S.の旅行事業とのシナジーを強化するにとどまらず、日本国内で培った効率的なホテル運営やマーケティングのノウハウを活用し、ホテル事業の収益拡大を図る。

Green World Hotelsの最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態(千台湾ドル)

またHHHは8月1日、愛知県・蒲郡市にあるテーマパーク「ラグーナテンボス」に、「変なホテル」の3号棟目となる「変なホテル ラグーナテンボス」の開業を予定している。同社はすでに自社ブランドである「ウォーターマークホテル」「変なホテル」で展開する国内外のホテルと合わせ、今期30軒のホテルをH.I.S.グループで事業展開することとなる。