エーアイは、ゼンショーホールディングスと大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻知能ロボット学研究室(石黒研究室)が3月29日から4月4日にかけて実施した、卓上ロボットによる「おもてなし」に関する共同研究の第一回実証実験向けに、同社の音声合成エンジン「AITalk」が採用されたこと発表した。

画像左が「Sota(ソータ)」、右が「CommU(コミュー)」

この実証実験は、ファミリーレストラン「ココス」内に、ロボットとの会話を楽しめる座席を設け、実際に訪れた幼稚園児~小学生ぐらいの子どもがいる家族を対象に、ロボットを通じて「家族との楽しいコミュニケーション」を作り出すことができるのかどうかを検証するもの。

使われたロボットの特徴は、「受付・ご案内」、「ご注文」、「お会計」といった特定の場面ではなく、訪問客の着席から食事後の挨拶までの一部始終を、すべての場面に応じて「おもてなし」をすることができる点だという。

実証実験では、石黒研究室独自のタブレットを使用したコミュニケーション技術を搭載した、ヴィストン社製多機能ロボット「Sota(ソータ)」と「CommU(コミュー)」に搭載された、同社の機器組込用途向け音声合成エンジン「AITalk SDK」によって、訪問客との自由な対話音声が実現したということだ。

なお、「AITalk SDK」は、人間らしく自然な音声で自由に音声合成をする事ができ、ライブラリ(dllまたはso)でご提供する組込み用途向け音声合成エンジン。最新バージョン「AITalk 4 SDK」では感情の調整も可能になり、用途や好みによって女性7名、男性4名、女の子2名、男の子2名の中から好きな音声を選べるという。