厚生労働省は5月19日、「平成28年度(2016年度)大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」の結果を公表した。調査期間は4月1日、対象は全国の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校112校で対象人数は6,250人。

就職(内定)率の推移(大学)

文理別では理系就職率が文系を上回る

2017年3月に卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は97.6%で前年同期比を0.3ポイント上回り、調査開始以降過去最高を記録した。このうち国公立大学の就職率は、97.3%(同0.2ポイント増)、私立大学は、97.7%(同0.3ポイント増)だった。

短期大学の就職率は、97.0%(前年同期比0.4ポイント減)、高等専門学校及び専修学校(専門課程)の就職率は、それぞれ100.0%(前年同期比同)、96.1%(同0.9ポイント減)だった。

大学等(大学、短期大学、高等専門学校)を合わせた就職率は、97.7%(前年同期比0.2ポイント増)、専修学校(専門課程)を含めると97.5%(同0.1ポイント増)となった。

平成28年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在/全体)

男女別に見ると、男子大学生の就職率は96.9%(前年同期比0.2ポイント増)、女子は98.4%(同0.4ポイント増)。また国公立大学では、男子が97.1%、女子が97.4%、私立大学では、男子が96.8%、女子が98.7%といずれも女子の就職率が男子を上回る結果となった。

大卒者を文系・理系ごとに見ると、文系の就職率は97.3%(前年同期比0.2ポイント増)、理系の就職率は98.7%(同0.5ポイント増)で理系が文系を1.4ポイント上回った。

地域別の大卒者就職率は関東地区の就職率が最も高く、前年同期比0.9ポイント増の98.8%だった。以下、九州地区が97.6%(同1.3ポイント増)、中部地区が97.4%(同0.9ポイント減)、近畿地区が97.1%(同0.3ポイント増)、北海道・東北地区が96.5%(同0.3ポイント減)、中国・四国地区が95.5%(同1.2ポイント減)となった。