ニュータニックス、HCIとクラウドで企業競争力向上を支援する新組織を設立

ニュータニックス・ジャパンは5月16日、都内で記者会見を開き、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)や「エンタープライズクラウドプラットフォーム」の普及促進に加え、広範囲なエコシステムの構築を図るとともに、企業競争力を高めることを目的とした、同社のパートナーによる組織「Enterprise Cloud Association」を設立したと発表した。

発表時点の参加企業(五十音順)はNVIDIA、CommVault Systems Japan、シトリックス・システムズ・ジャパン、新日鉄住金ソリューションズ、ソフトバンク コマース&サービス、TIS、東京エレクトロンデバイス、日商エレクトロニクス、ネットワールド、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの10社。

「Enterprise Cloud Association」のロゴ

設立の目的

ニュータニックスはHCI市場を牽引するベンダーの1社だが、HCIは進化してサイロ化されたリソースを共有化し、それを要求に応じて活用することができる利便性の高い企業ITの統合プラットフォーム「エンタープライズクラウドプラットフォーム」へと発展している一方、国内でも「エンタープライズクラウドプラットフォーム」に対する関心は最近高まりつつあるという。しかし、エンタープライズクラウドプラットフォームを支える技術は主に大規模パブリッククラウド環境で採用されてきた技術であり、企業のオンプレミス環境で採用するにあたって十分かつ正しい情報を持っていないエンドユーザーやパートナーが多いのが現状であることから、「Enterprise Cloud Association」により、HCIの技術とエンタープライズクラウドプラットフォームの普及を促進していくとしている。

ニュータニックス・ジャパン ビジネス推進本部 本部長 安藤秀樹氏

ニュータニックス・ジャパン ビジネス推進本部 本部長の安藤秀樹氏は「Enterprise Cloud Associationでは、ビジネスに直結する活動に取り組み、日本企業のビジネス競争力とITを支えとして、企業をサポートしていく。ソリューション・ビジネスの開発や場の提供、情報共有、Enterprise Cloud Associationの認知度向上が、活動の大きな柱となる。エンタープライズクラウドを特定の領域ではない分野に用途を広げ、ミッションクリティカルなアプリケーション領域に対し、技術検証だけでなく、ライセンシングやクラウド移行を製品スタックのモデルや販売モデル、サポートモデルを展開していく。また、当社の認証プログラムとして『Nutanix Ready』があるが、初歩的なCore、Acropolis Hypervisor上で検証するAHV、われわれが提供するAPIをベースとしたIntegratedの3段階のレベルを用意し、技術の開発を促進していく」と述べた。

Nutanix Readyの概要

Integratedの企業群

主な活動例として「HCI構築に向けたソリューションの概念実証・動作検証などの実施」「HCIとエコシステムパートナーソリューションのAPIを介しての連携を検証」「HCIを利用したシステム構築から運用までのベストプラクティスの策定」「参加各社のソリューションの組み合わせを検証する分科会」「顧客向けのセミナー、技術者同士の座談会、パネルディスカッションなど交流会の開催」の5点を挙げている。

HCI構築に向けたソリューションの概念実証・動作検証などの実施では、汎用的なサーバの相互運用性と実装可能なエンタープライズクラウドアプリケーション(ソフトウェア)の実行環境を検証。

HCIとエコシステムパートナーソリューションのAPIを介しての連携を検証については、バックアップやディザスタリカバリ、セキュリティ、ネットワーク、オートメーションなどのエコシステムパートナーのソリューションとAPIの連携を検証する。

HCIを利用したシステム構築から運用までのベストプラクティスの策定に関しては、仮想デスクトップでのHCIの利用から、企業のITシステムのリソースのプール化を実現するシステム基盤としてのHCIの利用などの事例を紹介。

参加各社のソリューションの組み合わせを検証する分科会では、HCI環境とクラウドとの統合、ネットワークの仮想化、仮想GPUの実装、エンタープライズ・アプリケーションのHCI上での稼働などを実施する。

「Enterprise Cloud Association」の活動内容の概要

HPE、IBMとも協業

ニュータニックス・ジャパン コーポレート マネージング ディレクター兼社長 町田栄作氏

ニュータニックス・ジャパン コーポレート マネージング ディレクター兼社長の町田栄作氏は、Enterprise Cloud Associationを立ち上げた背景として「デジタル変革が当たり前になっている状況下において、AmazonやGoogle、Facebookなどは十数年来、Webスケールアーキテクチャを採用しているが、認知度はまだまだ低いのではないかと感じる。これらの企業はマーケットを席巻しており、われわれは良質なアーキテクチャをEnterprise Cloud Associationを通じて、提供していく」と説明した。

また「クラウド時代を迎え、セキュリティ、ビッグデータ、IoT、モビリティ、そして最終的にエンド・ツー・エンドでクラウドをどのように活用していくかを考える上では、ソフトウェアにおける実装が重要となるほか、OPEX(維持運用率)の増大といった課題もある。また、企業におけるクラウドの利用形態の主流はプライベートクラウドとパブリッククラウドから構成されるハイブリッドになりつつある。そうした中、ワークロードがクラウド間で行き来するのは当たり前になってきており、パブリッククラウドの利便性、ガバナンス、セキュリティを担保しつつ、企業でも活用することを考えなければならない。すでに、われわれはデル、レノボ、シスコ(現状では米国のみ)と協業しており、5月には米国でHPEのProliantサーバ、IBMのAIXへの搭載について協業を発表している。今後もパブリッククラウドが有する利便性を企業の中におけるプライベートクラウドと連携していく」と同氏は今後の意気込みを語った。

「Enterprise Cloud Association」の参加企業の代表者

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