ドローンの開発・販売などを手がける中国・PowerVisionGroupは16日、水中ドローン「PowerRay」を日本市場で正式発売すると発表した。本稿では、同日開催の新製品発表会の様子をお届けする。

「PowerRay」の水中遊泳デモの様子。映像/画像転送はケーブル経由で行うが、それらの転送はワイヤレスで行えるとのこと

「PowerRay」を手にした創業者 & CEO Wally Zheng(ウォーリー・ヅェン)氏

「PowerRay」は、4K画質の水中動画/1,200万画素の静止画撮影を行えるカメラを搭載した、水深30mまでの潜水が可能な水中ドローン。釣りを行うための機能を搭載しているほか、カールツァイス製のスマートフォン装着型HMD「VR ONE Plus」に対応しているため、自分自身がダイビングをしているかのような体験が可能だとしている。

魚群探知機はスマートフォンと連携、魚群の分布や水中温度などを可視化する

ユニークなのが釣り餌・釣り針の投下機能(ANGLER以上のモデルに搭載)

水中ドローンのカメラの映像を「VR ONE Plus」で体感できる

同機は3ラインナップを展開しており、ベーシックモデル「EXPLORER」が16万8000円。魚群探知機と釣り餌投下機を追加した「ANGLER」が20万8000円、すべての機能を搭載したハイエンドモデル「WIZARD」が21万8000円。16日から同社の日本向けWebストアで予約を開始している。

「EXPLORER」モデルの同梱品一覧

「ANGLER」モデルの同梱品一覧。「EXPLORER」モデルに魚群探知機と釣り餌投下機が追加される。動画/静止画の記録容量は「EXPLORER」同等の32GB

「WIZARD」モデルの同梱品一覧。「VR ONE Plus」の同梱をはじめ他のモデルよりもグレードアップする部分があり、記録容量が64GB、ケーブル長が70m(下位モデルは50m)となっている

同社の日本進出はこの水中ドローンの販売から行われるかたちとなり、東京オフィスが同日から開設された。また、同社は各地の先進技術を開発に生かす目的で中国、フィンランド、北米、カナダなどに研究(R&D)センターを開設しているが、ウォーリー・ヅェンCEOは日本のカメラレンズ技術に着目しているということで、「近い将来、日本にもR&Dセンターを設立することも検討している」と語った。