15日(現地時間)、MicrosoftはVisual Studio Team Services(VSTS)およびTeam Foundation Server(TFS)向けIntelliJプラグインが、「JetBrains Rider IDE」に対応したことを公式ブログで明らかにした。

VSTSはMicrosoft Azureを利用したチーム開発支援を行うサービス、TFSは管理機能や情報連携といった開発に必要な機能を提供する同社の製品だが、チェコのJetBrainsが開発したRider IDEはIntelliJプラットフォームおよびReSharperをベースにしたクロスプラットフォーム型.NET統合開発環境。Microsoftは今回の取り組みが、自社とJetBrainsの協業の結果であるとアピールしている。具体的な機能は次のとおり。

全体の機能

・GitおよびTFVC(Team Foundation Version Control)リポジトリのソースコードを扱うため、TFS 2015以降およびVSTSでの認証をサポート。
・GitおよびTFVCリポジトリのチェックアウトコードをサポート。
・コミットもしくはチェックイン時に関連付けられた作業項目の表示。
・リポジトリのビルド状態確認と、必要に応じた新ビルドのキュー登録。
・統合開発環境の設定セクションによるプロキシー設定のサポート。
・構成管理を通じたキャッシュ済みプロジェクト情報の編集。

Git固有の機能

・GITリポジトリにローカルプロジェクトのインポートが可能に。
・PullリクエストおよびアクティブPullリクエストの表示。
・新規ブランチ作成や作業項目への関連付け。
・ファイル履歴の素早い参照や、統合開発環境からのコミット。

TFVC固有の機能

・追加/削除/名前の変更/移動など基本的なバージョン管理アクションの実行。
・ファイルのローカル変更と履歴の表示。
・ファイルおよびディレクトリのロック/ロック解除。
・ファイルおよびディレクトリへのラベル追加。
・ワークスペースの作成/表示/編集。
・TFVCリポジトリープロキシーのサポート。
・ローカルワークスペースのサポート。

Rider IDEは現在、早期アクセスプログラムを通じて利用可能。また、VSTS IntelliJプラグインは、Android StudioやIntelliJ IDEA、WebStorm、PhpStorm、PyCharmなどJetBrainsベース統合開発環境でも利用できる。

阿久津良和(Cactus)