家事に認識されづらい"名もなき家事"、夫の認識度合いと実行度は?※写真はイメージ

大和ハウスはこのほど、「家事に関する意識調査」の結果を発表。同調査は2017年4月15日~16日の期間、インターネット上で行われ、20~40代で同居の子どもを持つ共働き夫婦合わせて600名から回答を得た(20代、30代、40代の男女各100名)。調査では、一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目について「家事と思うか」と尋ねた結果、18項目で妻の家事認識が高いことが分かった。

はじめに、家庭での家事分担について、夫婦の割合を聞いたところ、妻の認識では「夫1割:妻9割」(37.3%)がトップであった一方、夫の1位は「夫3割:妻7割」(27.0%)となり、妻が思っているよりも「自分はやっている」と思う夫が多いことが分かった。

妻が思っているよりも「自分はやっている」と思う夫が多いことが分かった

次に、一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目について、「家事と思うか」と尋ねた結果、18項目で妻の認識が高い結果となった。同社は「妻が日常的にがんばっているにもかかわらず、夫が家事だと認識していない『名もなき家事』の存在が明らかになりました」とコメント。特に「トイレットペーパーがなくなった時に、買いに行く」(夫67.3%、妻83.0%)、「靴を磨く」(夫46.0%、妻57.7%)、「町内やマンションの会合に出席する」(夫46.7%、妻56.7%)について、家事だという認識が低かった。

一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目について、「家事と思うか」と尋ねた結果、18項目で妻の認識が高い結果となった

これらの家事30項目について、実際に自分がそれぞれの仕事をしているか調査したところ、男女別にみると、26項目について妻の方が多くなり、同社は「家事の9割において妻が多く負担しているようです」とコメントしている。特に「食事の献立を考える」は妻97.7%に対し、夫は36.7%と、圧倒的に妻の負担が多くなっていた。

「あなたは以下の作業をしていますか?」

そして男性について、家事と認識しているのに行っている人が少ない作業を見てみると、認識と実行の落差が最も大きかったのは「アイロン掛けをする」で、86.3%の人が認識しているのに、実行している人は30.3%にとどまった。また、「食事の献立を考える」「クリーニング」「手洗い場のタオルの取り替え」「調味料の補充・交換」「子どもの送り迎え」なども、認識と実行に差があった。

「夫が家事と認識していることと行っていること」

さらに女性に対して、家事についてイラっとした経験について自由回答で尋ねた結果、「郵便物のチェックをしないので、産後実家から戻ってきたときポストが大変なことになっていた」「飲み終わったビールの缶を、眠いからというだけで置きっぱなしにする。それを片すのは私。片せないくらい眠くなるなら飲むな」「ゴミ袋の袋を取り替えず、毎回直接ゴミ箱にゴミを捨てること」「マヨネーズなどの調味料を使いっぱなしで、冷蔵庫にしまわない時。要冷蔵のものを出しっぱなしにする、神経が理解できない」などのコメントが寄せられた。