会社員になると、自分都合のスケジュールで生活することってなかなか難しい。早く帰る予定だったけれど、仕事の都合で残業しないと……ということも珍しいパターンではないと思います。しかし、それが毎日続くと、ガマンの限界もきてしまいますよね。そこで、今回は会社員1,001名に聞いてみました。「残業時間の許容範囲」は?

仕事を振る側も気をつけましょうね……

Q.月の残業時間について、許容範囲を教えてください。
1位 20時間~30時間未満 17.3%
2位 10時間~20時間未満 16.0%
3位 30時間~45時間未満 13.8%
4位 5時間未満      13.6%
5位 0時間        12.1%
6位 5時間~10時間未満  11.5%
7位 45時間~60時間未満  8.1%
8位 80時間以上      4.4%
9位 60時間~80時間未満  3.3%

Q.その理由は?

・「0時間:基本的に残業なく働ける環境が望ましいと思う」(男性/37歳/その他/IT関連技術職)

・「5時間~10時間未満:1ヵ月のうち、半分の日数を1時間残業すると合計10時間程度なので、それ以内におさえたい」(女性/36歳/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)

・「5時間~10時間未満:親が高齢で心配なので、これで精一杯」(女性/58歳/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)

・「5時間~10時間未満:精神的に気を使う仕事なので、通常の勤務時間だけでヘトヘトになるし、精神的にも辛い」(女性/28歳/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

・「5時間未満:そもそも基本の勤務時間が9時間と長い」(男性/49歳/通信関連/営業関連)

・「5時間未満:お給料のみで満足だが、職場の人が困るようなら少しは残業できる。しかし残業する体力に自信がないので、他の日に体調不良で休む方が迷惑をかけると思うので、5時間未満」(女性/38歳/百貨店/事務・企画・経営関連)

・「5時間未満:残業をしなければ終わらない状態は、自分の仕事のやり方が適切でないか、あるいは適切な仕事量を調整できていない管理者の責任」(女性/47歳/繊維/事務・企画・経営関連)

・「10時間~20時間未満:会社で20時間までの残業を許容しているので、その範囲内であれば良いかなぁ」(女性/32歳/銀行/事務・企画・経営関連)

・「10時間~20時間未満:そもそも残業の有無ではなく、仕事を終わらせることに集中し、終わらなければ残業、終われば定時で帰るというスタイルで仕事をしています。無茶な納期などでなければ、集中して仕事をすれば、そんなに残業はないと思います」(男性/37歳/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

・「10時間~20時間未満:ワークライフバランスを考慮すると、せいぜい一日1時間までだと思う」(男性/44歳/その他電気・電子関連/IT関連技術職)

・「20時間~30時間未満:1日1時間~2時間。残業しすぎても翌日の効率が落ちるだけ」(男性/23歳/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)

・「20時間~30時間未満:月20日稼働として、1日1.5時間までが許容範囲と思う」(男性/52歳/人材派遣・人材紹介/営業関連)

・「30時間~45時間未満:バブルの頃、150時間以上の残業が数カ月続き、身体を壊したことがある。就業時間だけを考えて現在の職場に転職した。限界は50時間です」(男性/59歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

・「30時間~45時間未満:20日出勤で残業が毎日2時間を超えると、疲れが残ってきついと感じた」(男性/39歳/ガラス・化学・石油/その他技術職)

・「45時間~60時間未満:これ以上だと、仕事から帰って寝るだけの生活になってしまいそう」(男性/33歳/教育/専門職関連)

・「45時間~60時間未満:目覚めている時間の半分以上を実務に拘束されているのでは、反省する時間もイメージトレーニングする時間も充分とれないので非効率的。そればかりか健康を害する恐れもある」(男性/53歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

・「60時間~80時間未満:毎週土曜日出勤(8時間)×4日間=32時間と平日の残業をあわせて、合計72時間までなら家庭と仕事のバランスをギリギリとれる自信がある」(男性/47歳/輸送用機器/事務・企画・経営関連)

・「80時間以上:独身だし、特に早く帰りたいわけでもない。どうせ仕事するなら残業をして稼ぎたい」(男性/45歳/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

総評

残業時間の許容範囲、第1位は17.3%で20時間~30時間未満でした。 基本的に残業はない方が良いと考える人がほとんどでしたが、月に20日間働くと考えて、1日2時間程度までなら許容範囲という人が多いようです。

また、「80時間以上:残業代を貯金する」というように、稼ぐために残業するという声も複数ありましたが、心身の健康のためにも、残業代より時間が大事という人の方が多くみられました。

許容範囲は人それぞれ違うと思いますが、心身の健康を守るためにも、自分の許容範囲を知っておくことは大切なことかもしれません。

調査時期:2017年4月24日~25日
調査対象:マイナビニュース会員のうち会社員の男女
調査数:1,001名
調査方法:インターネットログイン式アンケート