OpenBSDプロジェクトは4月30日(協定世界時)に実施したコミットにおいて、OpenSSHからSSHプロトコルバージョン1系を使用するためのコードを取り除いた。この変更は次のOpenSSH 7.6のリリースに反映されるものと見られる。以降はSSHプロトコルバージョン2のみがサポートされることになる。

OpenSSHはOpenBSDプロジェクトの開発者らによって開発されているSSHプロトコルバージョン2のサーバおよびクライアント実装系。3月20日に公開された最新のOpenSSH 7.5には、古いSSHプロトコルバージョン1.3およびSSHプロトコルバージョン1.5のクライアント実装も含んでいた。ただし、これら古いプロトコルに関する機能はコンパイル時に指定することでのみ有効にすることができた。

OpenSSH 7.5の段階で次のリリースではSSHプロトコルバージョン1系のサポートを廃止するとしており、今回のコミットでそれが実施されたことになる。次期バージョンとなるOpenSSH 7.6のリリースは2017年の6月から8月辺りが予定されている。