幕張メッセで30日まで開催される「ニコニコ超会議2017」の「向谷実 Produce! 超鉄道」に東京メトロが出展し、29日にステージイベント「東京メトロ銀座線01系公開解体買付ショー」を実施した。3月に引退した銀座線01系(01-130編成)から車両部品を取り外す様子が上映され、その場で来場者へ販売された。

「向谷実 Produce! 超鉄道」のステージイベント「東京メトロ銀座線01系公開解体買付ショー」が行われた

「向谷実 Produce! 超鉄道」エリアには「東京メトロ銀座線01系公開解体買付ショー」の販売部品リストが掲出され、事前に東京メトロブースで買付抽選券が配布された。ステージイベントには向谷実氏らが登壇。出展者の設定した金額をもとに購入希望者を募集し、向谷氏による抽選で当選者を決める方式で買付ショーが行われた。

中野車両基地で取り外された01-130編成の車両部品は会場でも披露され、向谷氏によれば「ハイパートランスポーテーションシステム」を駆使して運ばれたとのこと。現地からの"中継"は今年も横尾真梨子さん(音楽館)が担当した。

今回、販売された部品は「車内マップ式駅名表示装置」「車号銘板」「車掌スイッチ」「非常ブレーキスイッチ」「電流・電圧計セット」「β計・圧力計・速度計セット」「運転士用座席」「自重・定員・形式銘板 / 位置呼称銘板 / 車両検査表」「正面行先・正面運行番号表示装置、行先表示設定器」「前面車号表」「主幹制御器」。鉄道ファン垂涎の貴重な部品を前に、向谷氏が思わず「僕もここで(抽選券を)入れていい? 欲しいんだけど」「今回ちょっとヤバイね。来年どうしよう……」と漏らす場面もあった。

「01 130」と記された前面車号表は3万円で販売。当選者の男性はガッツポーズを決め、「01系は思い出の電車でした。うれしいです」と興奮気味に話していた。この日の最高額は正面行先・正面運行番号表示装置と行先表示設定器のセットで5万円。主幹制御器(マスコン)は「ニコニコ超会議特価」として4万円で販売され、抽選の末、鉄道研究部に所属する高校生が当選した。「部の財産になっていくわけですね」「これからの日本の鉄道を支えていく人たちだね。すごい」と、向谷氏ら登壇者も感慨深げな様子だった。

ステージイベントに向谷実氏(写真左)も登壇

中野車両基地からの"中継"は横尾真梨子さん(音楽館)が担当。運転席に座って出発進行のポーズ

中野車両基地で取り外された01-130編成の車両部品が会場に

東京メトロは30日もステージイベントを行う予定で、「実際に使用されていた超レアな鉄道部品をオークション形式で販売」するという。同社ブースでは先行発売の「東西線15000系動クロック」をはじめ、オリジナルグッズや鉄道部品の販売も行われた。

「向谷実 Produce! 超鉄道」では、東京メトロの他にも10社以上の鉄道会社が出展。各社とも趣向を凝らしたオリジナル企画を展開し、30日にはJR九州と南阿蘇鉄道のコラボによる限定チャリティー企画も行われる予定だ。「ニコニコ超会議2017」は幕張メッセ国際展示場1~11ホール・イベントホールを会場に開催され、4月30日の開場時間は10~17時(最終入場16時30分)。一般入場券は当日券2,000円で販売されている。