ウエスタンデジタルは26日、HGSTブランドにおいて4代目のヘリウム充填ハードディスクドライブの「Ultrastar He12」を出荷開始した。HelioSeal技術を採用した本製品は、市場で高い評価を受ける大容量エンタープライズHDDで、エンタープライズ、クラウドおよびハイパースケールのワークロード向けに、情報管理ニーズの拡大と厳しい性能要件に応えるデータストレージソリューションを提供する。

ヘリウム充填ハードディスクドライブ「Ultrastar He12」

本製品は、業界で初めて8枚のプラッタ構成を採用し、標準の3.5型フォームファクタにPMR技術を用いて12TBの容量を再現している。また、大容量のHDDと優れた電力効果を実現するためにドライブにヘリウムを密封するウエスタンデジタル独自の「HelioSealプロセス」を採用。Advanced FormatでSATA(6GB/秒)またはSAS(12GB/秒)インターフェースの両方を提供している。

HelioSeal技術は、密度が空気の7分の1であるヘリウムを使用し、安定した磁気記録インタフェースを維持しつつ、ディスクを薄くしている。従来のHDDの最大容量製品より2枚多い8枚のプラッタを搭載し、容量も50%増まで拡大している。これにより、ストレージ密度の向上が図られ、一定の容量を保存するために必要なデータセンターインフラストラクチャの削減につながる。性能を損なうことなく低消費電力化を図ることで、所有コストを削減する。コスト効率に優れた大容量ストレージを必要とするあらゆるアプリケーションに最適だという。

Instant Secure Erace機能によってHDDのデータ消去と安全な再利用を実現した。また、暗号化機能によってエンドユーザーのデータを保護。平均故障時間(MTBF)は業界最高の250万時間となっている。

本製品は現在出荷中で、5年間の限定保障がある。