エアバスは現地時間の4月25日、特別貨物輸送機ベルーガの新型であるベルーガXLの機体デザインのコンセプトを発表。6つのデザインの中からスタッフたちが投票した結果、40%以上の支持を得て、クジラの目と笑顔がデザインされた「Smiling BelugaXL(スマイリング ベルーガXL)」に決定した。

「Smiling BelugaXL(スマイリング ベルーガXL)」

膨らんだ上部前部胴体と巨大な貨物エリアが特徴のベルーガXL。同社は、象徴的な名前を生み出したこの特異な形の機体に幸せな顔を加えることで、一般の人々をさらに惹きつけ、エアバスのアイデンティティを発展させる一助になることを確信しているという。

ベルーガXLプログラムの責任者であるバートランド・ジョージ氏は、「私は塗装工場から出てきた最初のベルーガXLを見て、世界の人々が大きな笑みを浮かべて迎えてくれることを楽しみにしています」とコメントしている。

ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備。計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。ベルーガXLは2018年半ばに初飛行、2019年半ばに運航を予定している。

ベルーガXLの概要