東レ、水中で高強度を有する原糸「液晶ポリエステル繊維 シベラス」を開発

東レは26日、同社が展開するLCP樹脂である「シベラス」のポリマー技術と同社の製糸技術の融合により実現したマルチフィラメント「液晶ポリエステル(LCP)繊維 シベラス」を開発したことを発表した。2017年度中に量産体制を整え、2018年度より販売を開始する。

LCP繊維 シベラス

このほど開発された原糸は、高強度(20cN/dtex以上)、高弾性率(500cN/dtex以上)、高寸法安定性に加えて、低吸水性を有するため、特に水中での高い強度保持率を有しているという。

この特長により、船舶・海洋ロープ、漁網や養殖向け資材といった水産資材用途を中心に需要が見込まれるという。加えて、耐熱性、耐酸性、振動減衰性、耐切創性等の特性にも優れることから、幅広い産業資材用途での需要拡大も期待しているという。

原料となるLCP樹脂は、紡糸温度領域での流動性に優れ、紡糸時の滞留安定性により細繊度品から太繊度品までさまざまな品種を安定的に生産できるという。同社は、ポリマー・製糸技術の融合による幅広い製品開発力を強みとして多様な産業資材分野へLCP繊維を展開するとともに、繊維事業で培った高次加工技術を活用して新たな用途での需要創出を目指すということだ。

同社は同製品に関して、2018年度に5億円、3年後の2021年度に10億円の売上高を目指すとしている。



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