ビデオや写真の編集、音楽作成、デザイン、コーディングなど、やりたいと思ったことを楽しく、そして効率よく上達するには先達から学ぶのが一番である。そうした場として定評のあるAppleストアのセッションプログラムを、Appleが5月に世界495カ所のAppleストアに拡大する。プログラムの総称は「Today at Apple」。その道の専門家や経験豊富なAppleのスタッフのほか、一部のストアでは世界的に有名なアーティストや写真家、ミュージシャンが講師を務める。基本レベルからプロフェッショナルレベルまで、幅広くニーズを満たす講座とハンズオンセッションが用意される。

レタリングアーティストのJessica Hische氏によるライブアート・セッション

ベルギーのブリュッセル、米サンフランシスコのユニオンスクエアパーク店など、ここ数年の間にオープンした新デザインのAppleストアはコミュニティと学びの場として設計されている。クリエイティビティに興味を持つ人同士が知り合い、刺激を与えあい、そしてスキルを高める。Today at Appleは、そうした新しいAppleストアの体験を世界中のAppleストアに広げるものになる。Today at Appleを提供するためにAppleはデザインチームがデザインした可動スクリーン「Forum Display」を各ストアに設置し、音響設備や座席もアップデートする。

ヒップホップアーティストRZAによる「Art of Beatmaking」セッション

Today at Appleでは60を超えるセッションの提供が予定されている。例えば、iPhoneユーザーの多くが興味を持ってる写真については、撮影、整理、編集など基本的なテクニックをカバーする6つのハウツーセッションを用意。基本的な知識や操作が身についたユーザーなら、「Photo Walks」でフレーミングやライティング、ポートレート、動いている対象のビデオ撮影といった実践的なテクニックを学べる。もっと深く写真を追求したい人は、「Photo Labs」に参加すると「ソーシャルメディアでブランドを構築する方法」「スナップ写真の撮影方法」というようにフォトグラファーの視点から撮影を学べ、また写真にこだわりを持つユーザー同士で意見を交換できる。初心者から上級者まで、どのようなレベルであっても、自分に適したセッションを見つけられ、そしてスキルアップしていける。一部のストアで提供される「Perspectives」と「Performances」は、著名なアーティストやミュージシャンから直接、創作プロセスやアドバイスなどを聞けるチャンスになる。

建物などを実際に撮影して学べる「Photo Walks」

ファミリー向けの特別プログラムも要チェックだ。週末開催の「Kids Hour」では、家族で音楽作りやロボット向けプログラミングなど様々なセッションを楽しめる。他にも、授業にテクノロジを導入する新しい方法を学べる教職員向けの「Teacher Tuesday」、スモールビジネス向けの「Business Circuits」といったプログラムも提供される。

「Kids Hour」、Spheroを使って遊びながらコーディングを学ぶ