パナソニックとNTTコミュニケーションズが共同で開発したカメラシェアリングサービス「PaN」と、大日本印刷のセルフプリント端末が連携し、京都で実証実験を開始した。開催期間は4月25日から4月30日までで、時間は各日10時から20時まで。

PaNとは、「Photo and Network」の略。パナソニックの撮影技術とNTTコミュニケーションズのクラウド・ネットワーク技術を連携させたシステム。観光地や遊園地イベント会場などでカメラを設置し、利用者が撮影、シェア(共用)して利用できる新しいサービスとして提供している。 撮影した写真は自動でインターネット上(クラウド)に保存され、簡単にダウンロードすることができる。

撮った写真はインターネット上で共有される

実証実験では、京都の建仁寺および圓徳院の入り口で撮影カードを配布し、撮影スポットに設置されたPaNカメラで自撮り撮影を行えるようにする。

入り口で撮影カードが配布される

1枚の撮影カードで、寺院内に設置された全てのカメラで撮影ができる。撮影した写真は、データおよびプリントとして購入ができる。

カードに印刷されたバーコードを機械にかざす

固定カメラが撮影をしてくれる

パナソニックは今回の実験の特徴を3つ挙げている。

1つ目は、両寺院にDNPの写真プリント・販売システム端末を設置し、PaNで撮影した写真は、クラウド上に保存されることに加え、その場でプリントもできる。

その場で撮った写真はその場でプリント可能だ

2つ目は、特殊なアングルからの写真だけでなく、背景合成写真(ブルーバック)など、通常では撮影できない写真による付加価値を提供する。

背面に屏風を合成する前

合成後の仕上がりはこのようになる

3つ目は、建仁寺および圓徳院で同時開催することで、一方の開催地の旅行者をもう一方に誘導する効果を検証する。

撮影データは1か所につき600円で全てダウンロードでき、プリントも1枚600円。寺院ごとに撮影した全ての写真データと、好きな写真が1枚プリントできるセットが1000円となっている。