ディー・エヌ・エー(DeNA)と横浜市は4月24日、自動運転社会を見据えた新しい地域交通のあり方を検討する「無人運転サービス・AIを用いた地域交通課題解決プロジェクト」を開始すると発表した。

同プロジェクトは、高齢化やニュータウンの老朽化などにより交通弱者の増加が予測される地域交通の課題を、無人運転やAIなどの先端技術の活用によって中長期的に解決することを目的に発足するもの。

横浜市内で自動運転車を用いたデモンストレーションや実証実験を進めつつ、まずは私有地などにおける実用化を目指す。また、地域の交通を担っている事業者とも連携を深めつつ、効率的な地域交通のあり方について研究を進めるという。

将来的には、公道における実証実験やAI解析のサービスへの活用を試みるなど、段階を経て無人自動運転によるモビリティーサービスの実現へとつなげていく予定。

最初の取り組みとして、DeNAの自動運転バス「Robot Shuttle(ロボットシャトル)」の一般向け試乗イベントを4月27日、28の2日間、金沢動物園(神奈川県横浜市金沢区)で実施する。

「Robot Shuttle(ロボットシャトル)」

自動運転バス「Robot Shuttle」は、最大12名が乗車できる運転席のない電気自動車。事前に作成した地図データに設定したルート上をカメラ、各種センサー、GPSを用いて自車両の場所を測定しながら自動で走行する。