山陽電気鉄道は20日、会社創立110周年の記念企画について発表した。同社の歴史は1907(明治40)年7月2日の兵庫電気軌道設立から始まり、今年で110周年。記念企画として5月22日から一部車両に110周年記念ロゴヘッドマークを掲出するほか、7月2日から「山陽電車創立110周年・須磨浦ロープウェイ60周年記念号」の運行も予定されている。

山陽電気鉄道の新型車両6000系(2016年4月撮影)

今回の記念企画に関して、「この110周年となる記念すべき年に、お客さま・地域のみなさまのこれまでのご愛顧に感謝するとともに、当社をさらによく知っていただくこと」を目的に実施すると同社。「おかげさまで 110th SANYO ELECTRIC RAILWAY」「Since 1907」と記した記念ロゴマークも製作され、「110th」の「0」に6000系と同様の朝日をイメージしたオレンジのグラデーションを施し、同社の「挑戦し続ける姿勢」を表現した。

5月22日以降、6000系2編成・5000系5編成に110周年記念ロゴヘッドマークが掲出される。7月2日から運行される「山陽電車創立110周年・須磨浦ロープウェイ60周年記念号」では、110周年記念ロゴヘッドマークを掲出し、山陽電気鉄道の歴史を振り返った車内吊りで装飾。営業開始60周年を迎える須磨浦ロープウェイや須磨浦山上遊園からの眺望、沿線名所をラッピングした車両となる。運行開始日の7月2日、山陽姫路駅で出発式を行い、主要駅で降車する乗客へノベルティグッズの限定配布も行われる。

その他、会社創立110周年の記念企画として「110周年記念入場券」や記念グッズの販売、記念ハイキングや写真コンクールの開催などが予定されている。沿線の小学生に10年後の山陽電車や町の姿を描いてもらい、優秀作品を車内に掲出する「行こう!! ミライ電車」(掲出期間は9~12月)も運行予定。各企画の詳細は決まり次第、それぞれ発表される。