ソラシドエアは4月20日、2017~2020年度中期経営戦略を発表。経営ビジョンを「地域と世界を繋ぐグローバルエアラインに進化する」と定め、2018年度を目途に国内線を拡充するほか、国際線においても現有機材を有効活用しチャーター便で経験を積み、2019年度中の定期便化を目指す。

地域と世界を繋ぐグローバルエアラインに進化する」を経営ビジョンに

前経営計画(2015-2016年度)期間は経営ビジョン「新たな成長に向け、強いソラシドエアになる」のもと、安全で高品質な運航、サービスの提供を第一に、「株式会社ソラシドエア」への社名変更を実施。国際線チャーター便の運航(宮崎=高雄、羽田=仁川)、オペレーション体制の強化、構築等、社員一丸となり着実に前経営計画を遂行するとともに、熊本地震からの復旧・復興に力を尽くしてきた。

2017~2020年度中期経営戦略では、安全運航を堅持しながらも成長の歩みを止めることなく、ソラシドエアらしいサービスの提供により安心で快適な空の旅を提供。乗客や地域にとってなくてはならないエアラインであり続けるとともに、新たな領域での更なる成長に向けて一層の企業価値の向上と社会への貢献を図っていくとしている。

生産計画(国際定期便分は含まず)

定量目標として、売上高営業利益率は4%以上、ユニットレベニューは8.8円以上、ユニットコストは8.5円以下、就航率は99%以上という目標を設定。路線・便数計画として、2018年度を目処に中長期的な売り上げの拡大及び利益確保に向けて、競合環境等を踏まえつつ既存路線/便数について継続的に分析・評価を行うとともに、路線の拡大を目指す。また、チャーター便の運航を継続的に実施するとともに、国内線とあわせて海外とのネットワークの構築によるお客様の利便性向上と効率的な運航体制を検討。現有機材を有効活用しチャーター便で経験を積み、2019年度中の定期便化を構想している。

損益計画(2016年度決算は、売上高381億円、営業利益39億円、当期利益24億円を見込んでいる。国際定期便分は含まず)

機材計画として、路便計画に合わせ中長期的な効率性等を考慮し、中期経営戦略期間中に2機の増機を計画。2018年度を目途に国内線を拡充することにより、2019年度には売上高400億円超えを掲げ、また、費用面においても本邦エアライン最高水準のコスト競争力に更なる磨きをかけ、当期損益については中期経営戦略期間中10億円超えを目指す。