東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線などで運行された快速・区間快速が20日にラストランを迎え、特急列車や団体専用列車、季節臨時列車に使用された300型も同日をもって定期運用を終了した。東武鉄道は4月21日にダイヤ改正を実施し、新型特急車両「リバティ」を導入して都心からの観光・通勤に便利な特急列車を増発する。

東武スカイツリーライン浅草駅発着の快速・区間快速は4月20日をもって運行終了

今回のダイヤ改正に合わせ、東武スカイツリーラインでは6050系を使用する快速・区間快速が廃止され、6050系改造の展望車両634型による臨時特急「スカイツリートレイン」も運行終了、6両編成の特急用車両300型も引退となる。「スカイツリートレイン」としての最終運行と300型の引退記念運転(浅草発東武日光行「きりふり275号」)が重なった4月16日には、各駅ホームや沿線に多くの鉄道ファンらが集まった。

ダイヤ改正前日の4月20日も、快速・区間快速が運行終了となり、300型もこの日をもって定期運用を終えることから、浅草駅ホームに鉄道ファンらが集まっていた。6050系で運行される区間快速の最終列車は浅草駅20時5分着。300型で運行される最終列車は浅草発南栗橋行の特急「きりふり285号」で、21時30分頃、3番線ホームから発車した。

浅草駅5番線ホームには「ありがとう快速・区間快速」「さようなら300型」と記されたポスターが掲出されたほか、6050系・300型の車両データや300型の車両運用の紹介も。ダイヤ改正後、6050系は南栗橋駅以北の区間(日光・鬼怒川・南会津方面)で運用されるという。「オールマイティーな特急形車両」として活躍した300型の役割は「4月21日から新型特急『リバティ』がこれを受け継いでいきます」とのことだった。

定期運用終了に先立ち、4月16日に引退記念運転を行った300型。展望車両634型の臨時特急「スカイツリートレイン」も運行終了となった

新型特急車両「リバティ」は4月21日から「リバティけごん」「リバティ会津」など日光・鬼怒川・南会津方面の特急列車をはじめ、通勤時間帯の特急「スカイツリーライナー」「アーバンパークライナー」にも使用される。日光線では快速・区間快速に代わる列車として、南栗橋~東武日光間(一部列車を除く)に急行・区間急行が新設される。