京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は、2種類目となる末梢血から作製したiPS細胞ストックを、今年4月18日より提供を開始したことを発表した。

このほど提供を開始した末梢血由来のiPS細胞株は、CiRAが2015年8月に提供を開始した末梢血から作製したiPS細胞ストックに続いて提供されるもの。日本人において2番目に高頻度にみられるHLA型(A*33:03-B*44:03-DRB1*13:02)の細胞から作製され、このiPS細胞ストックと従来より提供しているiPS細胞ストックと合わせると、日本人の約24パーセントをカバーできると考えられるとしている。

なお、CiRAは、再生医療実現拠点ネットワークプログラムの一環として、2013年度より再生医療用iPS細胞ストックプロジェクトを本格的に進めている。同プロジェクトでは、HLAホモ接合体の細胞を有する健康なドナーからiPS細胞を作製し、あらかじめさまざまな品質評価を行った上で、再生医療に使用可能と判断できるiPS細胞株を保存しており、iPS細胞株はCiRA内の細胞調製施設 FiT(Facility for iPS Cell Therapy)で作製されている。