半導体市場動向調査企業である米VLSI Researchは4月11日(米国時間)、同社が毎週集計している世界IC市場売上高統計において、2017年3月最終週の値が前年同期比で23%増になったと発表した。

2017年第1四半期(1~3月期)のIC市場の売上高も同12%増と2桁成長を記録。ICの受注状況は、全体的にきわめて好調で、中でもメモリは絶好調、ファウンドリやIDMやシステムLSIも極めて好調、IoT向けがやや好調と言った具合で、これらの動きを背景に、需給バランスがひっ迫しており、結果として価格高騰が生じているとしている。

なお、DRAM、NAND、ファウンドリおよびIDMの分野ですでに供給不足が生じており、こうした動きは第2四半期を通して続くとしている。また、第3四半期には、この需給ひっ迫の状況は、若干だが改善される可能性があるとも予測している。