京王電鉄は13日、調布駅の商業施設「トリエ京王調布」の2017年秋開業と、同施設に出店する全72店舗の概要を発表した。2012年8月に地下化された調布駅周辺(地上線跡地)にA館・B館・C館を建設し、「イオンシネマ シアタス調布」「ビックカメラ」をはじめ、ファッション・飲食店舗も充実した商業施設となる。

「トリエ京王調布」A館イメージ(画像はすべて京王電鉄提供)

調布駅は京王線・相模原線が接続し、1日平均乗降客数11万7,781人(2015年度実績)とされる主要駅。今秋開業する「トリエ京王調布」は「調布らしいちょっとステキな生活」を施設コンセプトに掲げ、街のにぎわいの起点となるランドマークとして「地域とともに育て、末永く愛される商業施設」をめざす。施設名称の「トリエ」は、「3」を表すラテン語「tri」、樹木を表すアイスランド語「tre」の造語で、「3館から成る本施設が調布の地に育まれる3本の大樹として、街と共に成長していきたい」との思いを込めた。

「トリエ京王調布」のA館(地上5階建て)は、駅前広場計画地の東側に位置する調布駅(中央口・東口)直結の施設に。ファッション・雑貨・カフェ・レストランなど多彩な専門店で構成され、1階に成城石井、2階にスターバックスコーヒー、4階に京王百貨店などが出店する。駅前広場計画地の西側に位置するB館(4階建て)にはビックカメラが入り、地域に不足していた大型家電量販店の出店で街を訪れるきっかけを提供するという。

B館イメージ

C館イメージ

全体イメージ

C館(地上5階建て)は京王線・相模原線が分岐していた線路跡地に建設され、1階には調布にゆかりのある大型カフェ「猿田彦珈琲」などのカフェ・レストランが出店する。2~5階に入る「イオンシネマ シアタス調布」は、映画・映像関連企業が多く集まる「映画のまち調布」を体現した大型シネマコンプレックスに。都内シネコン最大級とされる約530席の劇場をはじめ11スクリーン(総座席数約1,650席)を備え、新次元の体感型アトラクションシアター「4DX」も導入される。

「トリエ京王調布」のイメージターゲットは「調布駅周辺をよく利用する女性とその女性に繋がる人々」とのこと。都心に近いだけでなく、自然も多く残る調布の街の魅力を生かし、ナチュラルでスローなライフスタイルの発信をめざすとしている。