エアバスは現地時間の4月12日、同社が開発を進めているA350-1000に関して浸水した表面を走る水吸込み試験を完了した。この試験では、乗組員は80~140ノットの速度で飛行機を5回加速したところ、A350-1000は期待通りの性能を発揮したという。

試験中のA350-1000

同試験はフランス南部のイストル空軍基地で4月に実施。2基のターボファンエンジンや補助動力装置の動作確認を行ったところ、大量の水やぬかるみにおいても、離着陸やタキシングが安全に行えることが実証された。

2016年7月にロールアウトしたA350-1000試験飛行初号機は、2016年内に初飛行を実施。現在、3機の試験飛行機(MSN059、MSN071、MSN065)で、型式証明取得に向けて試験飛行を展開している。A350-1000は、すでに営業飛行を開始しているA350-900より40席以上の搭載が可能で、改良された主翼後縁のほか、6輪のメインランディングギアなどを備えている。A350-1000は現在、12社から合計211機を受注している。

離着陸やタキシング時の安全性を実証