ネットギアジャパン(NETGEAR)は4月12日、802.11ac wave2対応のデュアルバンドWi-Fiゲーミング・ルータ「Nighthawk X4S R7800」を同20日に発売すると発表した。既に、Amazon.co.jpおよびNTT-X Storeで予約受付を開始している。価格はオープン、同社による想定市場価格は2万1800円(税込)。

Nighthawk X4S R7800の外観

新製品は5GHz帯と2.4GHz帯を同時に使えるデュアルバンド対応であり、2バンド合計で最大速度として1733Mbps+800Mbpsの2.53Gbpsを実現したほか、4本の外部アンテナを装備し、4×4 MIMO(Multiple Input Multiple Output)と256QAM変調による通信が可能だという。

また、通信相手(子機)の居場所で一番電波が強くなるように調整してデータを送信する、ビーム・フォーミング技術に対応し、通常の無線ルーターでは電波が届きにくい場所にある子機へもデータを届ける。

ビーム・フォーミングが最も効果を発揮するのは、同社のデュアルバンドUSBアダプタ「A6210」のように、子機側もビーム・フォーミングに対応している場合となり、親機であるNighthawk X4S R7800と子機であるA6210の双方がビーム・フォーミングに対応することで、子機の居場所へ確実に強い電波でゲーム・サーバからのデータを届けることができる。

ビーム・フォーミングに対応していない場合、子機は自身の居場所を親機に伝えることができないが、Nighthawk X4S R7800は子機側がビーム・フォーミングに対応していなくても子機の居場所を推定し、強い電波を届ける、インプリシット・ビーム・フォーミングに対応している。

また、Dynamic QoS機能を搭載し、ゲームやストリーミングのデータを自動認識して優先順位を割り当て、スムーズな再生・実行を可能にするという。加えて、複数の子機と同時に通信するMU-MIMO(Multi User MIMO)技術に対応している。これにより、複数の子機との同時通信を可能とする。なお、子機側もMU-MIMOに対応している必要がある。

さらに、4×4 MIMOやビーム・フォーミング、MU-MIMO、Dynamic QoSなど、多様な機能を同時に使いつつ遅滞なくデュアルバンドの通信データを送受信するためのデュアルコアCPU(1.7GHz)を搭載していると。2つのコアが役割分担をすることで、遅延に敏感なデータを他のデータよりも優先的に処理が可能になるという。

同製品は、4つの有線ギガビットLANポートを装備し、ネットワーク・ストレージ(NASまたはメディア・サーバ)や有線LANポートを装備するAV家電などを収容できる。USB3.0を2ポート、eSATAを1ポート装備しており、USB/eSATA HDDを接続しNAS(Network Attached Storage)やホーム・サーバとしての使用、USBプリンタの家庭内のコンピュータでの共有が可能としている。

HDDに保存した画像や動画、音楽ファイルは、宅内のDLNA対応メディア・プレイヤー(PC、Mac、スマートフォン、ゲーム機、FireTV、AppleTV、Chrome TVなど)からアクセスできる。同製品に接続したUSB HDDには同社の「ReadyCLOUD」(レディクラウド)アプリを使い、屋外からでもアクセスし、写真などのデータをアップロードを可能としており、アプリはWindows/Mac OS X/Android/iOS(iPhone、iPad)用を用意している。