UDトラックスは11日、フラッグシップ大型トラック「クオン」をフルモデルチェンジして発売した。新型「クオン」は、クラス最高レベルの燃費・環境性能と力強さを両立し、電子制御式トランスミッションをさらに進化させた「エスコット・シックス(ESCOT-VI)」を採用するなど、乗用車感覚で運転操作ができる大型トラックとなっている。

UDトラックスの新型「クオン」

新型「クオン」のコックピットは人間工学にもとづき、操作性や視認性を根本から見直してドライバーの使い心地を追求。電子制御式オートマチックトランスミッション「エスコット・シックス」は、シンプルで使いやすいストレート式のシフトパターンを採用するなど操作性が進化するとともに、雪道や泥濘地での脱出性も向上した。全車に設定したディスクブレーキはすばやくなめらかに応答し、優れた制動力を発揮する。

エンジンは省燃費・パワフル・クリーンを実現する排気量11リットルの「GH11エンジン」を搭載。平成28年排出ガス規制に適合するとともに、全車において平成27年度重量車燃費基準+5%を達成した。低回転域から幅広い回転域で力強いトルクを発生させ、ゆとりある走りを実現したほか、「エスコット・シックス」のGPSを駆使した先読み機能「フォアトラック」、省燃費運転アドバイス機能「燃費コーチ」により、省燃費運転をサポートする。

ミリ波レーダーに加え、キャブ内に設置されたカメラで前方を二重監視するトラフィックアイブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、ドライバーアラートサポート(ふらつき注意喚起装置)といった先進のドライバーサポートシステムも搭載。車両全体の軽量化のために各部品の徹底的な見直しを行い、車種によっては積載性を200kg向上させた。荷役性の向上や架装効率、微速後退によるプラットフォームつけのスムーズさも徹底的に追求した。

新型「クオン」の価格(東京地区希望小売価格)は、6×2(3軸後輪2輪駆動)の標準仕様で1,885万円(税抜)となっている。