日本銀行は4月7日、「生活意識に関するアンケート調査」(第69回)の結果を発表した。調査期間は2月8日~3月6日、調査方法は郵送、有効回答は満20歳以上の個人2,174人。

物価の変化率、平均値3.5%上昇

1年後の物価が「上がる」と答えた割合は前回調査(2016年12月)比2.3ポイント増の67.0%となり、7四半期ぶりに増加した。1年後の物価は現在と比べて何%程度変化すると思うか尋ねたところ、平均値は3.5%上昇(前回3.7%上昇)、中央値は2.0%上昇(同2.0%上昇)となった。

1年後の物価に対する見方(出典:日本銀行Webサイト)

現在の景気が1年前に比べて「良くなった」と答えた割合から「悪くなった」と答えた割合を引いた景況感DIはマイナス18.1と、前回から6.7ポイント改善した。改善は2四半期ぶり。

金利水準の見方を尋ねると、「金利が低すぎる」と答えた割合は同3.2ポイント減の57.7%となり、金利水準DIはマイナス48.5に改善した。

現在の暮らし向き(1年前対比)について、「ゆとりが出てきた」と答えた割合は同1.5ポイント増の6.1%、「ゆとりがなくなってきた」は同4.4ポイント減の38.5%。この結果、暮らし向きDIは同5.9ポイント上昇のマイナス32.4と、2四半期ぶりに改善した。

収入DIは同4.7ポイント上昇のマイナス22.1と、3四半期連続の改善。1年後の収入DIは同1.7ポイント上昇のマイナス24.4と、2四半期連続で改善した。