2020年春オープンを予定している東京ディズニーランド(千葉県浦安市)の大規模開発エリアの起工式が5日、開発予定地にて行われ、オリエンタルランド代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏が取材に応じた。

オリエンタルランド代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏

今回の開発により、「美女と野獣エリア(仮称)が誕生するほか、ライブエンターテインメントシアターや、『ベイマックス』をテーマにした新アトラクション、ミニーマウスの新キャラクターグリーティング施設などを導入。投資額は2パーク開園以来最大規模の750億円レベルを見込んでいるという。

上西氏は、2016年度の入園者数(2パーク合計)が3,000万4,000人だったことに対する評価を聞かれ、「4年連続3,000万人のゲストの方々に来ていただいたことは、大変ありがたいこと」と感謝。「10年近くかけて満足度の高い3,000万人の方に来ていただきたいということを目標にしていました。そういった意味で、今回のプロジェクトをしっかりと完成させることで、その満足度をしっかり固めていけると思っています」と話した。

今回のプロジェクトでの入園者数の増加については、「現時点でお話をすることは避けさせていただきたい」とし、「目的は、3,000万人のゲストの方々にとって、より高い満足度を伴うパークにしたいということ。お越しいただいた方にしっかりと楽しんでいただくことが、2020年はもちろん、その先のリピーターにつながるというところをしっかり作り上げたいということで、プロジェクトを推進していくわけです」と説明。その上で、「入園者数はその時々の外部環境も含め、スペシャルイベント、アトラクションの人気等で、私どもが考えるよりは若干上にいくのではないか、いっていただきたい」と期待し、「具体的な数字につきましては、その都度、適切な時期に発表させていきたい」と続けた。

東京ディズニーランド大規模開発エリアの全体イメージ図 (C)Disney

さらに、チケットの値上げとタイミングを聞かれると、「チケット価格につきましては現在、この先にチケットを上げるということは何も決定している所ではありません」と返答。「今まで通り、パークの価値が上がったと私どもが確信を持てるということと、ゲストの方々がパークのチケットの価格を受け入れて頂けるかどうか、しっかりと勘案しながらその都度チケットの価格を決定していきたい」と伝えた。

この日、神事を終えてから行われたセレモニーでは、上西氏は今後の開発計画について説明。東京ディズニーシーに今年5月12日に新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」、2019年に「ソアリン」を導入し、2020年に東京ディズニーランドに新エリアをオープンさせることをあらためて報告し、「東京ディズニーリゾートが新たな夢に向かって動き出し、ゲストのみなさまにたくさんの笑顔とハピネスをお届けできると確信しております」と力強く語った。