2017年4月より放送開始となるTVアニメ『sin 七つの大罪』だが、その放送に先駆けて、虚飾の魔王・ベリアル役を演じる伊藤静から寄せられたメッセージを紹介しよう。

『sin 七つの大罪』キャストインタビュー
虚飾の魔王・ベリアル役 伊藤静

――ベリアルの邪神像はデコマス(工場彩色見本)で、本当に出来たばかりなのですが、ご覧になっていかがですか?

伊藤静

鎧がかっこいいです。

――素肌は?

いつも通りって感じです(笑)。

――最初は絵でご覧になられたと思いますが、ベリアルの第一印象は?

ハレンチな人(笑)。なんか気位の高そうな人だなっていう感じはありました。身体に自信があるから出しているんだろうしね。

――気位が高そうということは、虚飾の要素はデザインからも感じ取れたということですね

飾り立てているものは、身体には少ないけど(笑)、表情などから雰囲気は感じました。

――ベリアルは原作サイトではわりとポンコツで、アニメだとクールに描かれた印象があるのですが、演じてみてポンコツでしたか? クールでしたか?

「罪の告白 電脳グリモワール!」をやった時……いや、オーディションの時もそうだったな。ポンコツでしたね(笑)。まぁポンコツは結果そうなったというだけで、基本的に根は真面目じゃないですか。だから真面目に虚飾を演じているようなところを、アフレコを通じて感じてはいました。

――かわいいと感じたところは?

その真面目なところがかわいいなと思いました。見栄を張るのも全部、「こうなりたい!」という想いにひたすら真面目に突き進んでいる結果だから。いろんな策略を巡らせているけど、結局うまく行っていなかったりして、人の心も掴めないし(笑)。「あと一歩及ばず」みたいなところが、私は演じていて愛しく感じました。

――そうした、ちょっとかわいそうなところがアニメのベリアルの魅力になりますか?

どうだろう? アニメの時は、もうちょっと嫌なやつとして演じていたかな。全部のお話を通した後で「ああ、かわいそうなやつなんだな」って思う感じかな。ほかの子たちにはもっとわかりやすいかわいらしさがあるのに、ベリアルだけは負の感情で動いているから。

――全員不真面目な中で、ひとりだけ真面目ですからね

そうですね(笑)。何気にがんばり屋さんだし。それでも認めてもらえないジレンマもあるし。「私はこんなにみなさんに頭を下げて、気を使って、がんばっているのに、なぜ誰も私を……」っていうのは、すごいかわいそうだと思います。序盤は嫌なやつだと思うんですけど、お話が進んで全体を俯瞰で見てみると、実はかわいいやつなんだなって思ってくれる人も多いんじゃないかな。

――ベリアルのおすすめシーンは?

私的には、グノーシスとバーンデール家を再興したいと言っているところが好きなんです。真面目さというか、自分の中でストーリーを立てて、それを順に追っている感じが見えるんですよ。

――地上界の愚民共に、最優先での番組視聴をお命じください

みんなの格好とか戦い方とかが、序盤は特に若干エロ寄りではあるんですけど、お話自体は思った以上にちゃんとした意味を持って戦っているんですよ。戦い方がちょっとアレなだけで(笑)。お母さんの前では観づらい感じかもしれないですけど、ひとりひとり思うものがあって戦っているので、楽しんでほしいなと思います。

――最後に。ベリアルのコスプレをしなかったら地獄に堕ちると言われたら?

するわけないじゃないですか! 地獄に堕ちるわ!

――ありがとうございました!

もっとダイナマイトバディだったらね、考えなくも……考えないな。痴女ですよ、痴女!

【異端の罪 虚飾】ベリアル cv. 伊藤静
「虚飾」の罪を司る魔王。地獄の名門バーンデール家の令嬢にして「七つの大罪」首座。自尊心が高く、常に実力以上の大風呂敷を広げる。有利な時はより尊大に、不利な時も負けず嫌いでポジティブさを失わない。他の魔王からの信頼は薄いが、なぜかアスタロトだけには慕われている。

TVアニメ『sin 七つの大罪』は、2017年4月よりTOKYO MX、BS11、AT-Xにて放送開始予定。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)2017ホビージャパン・Niθ/「sin 七つの大罪」パートナーズ