歌舞伎俳優の中村勘九郎と俳優の阿部サダヲが、2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の主演を務めることが3日、東京・渋谷のNHK放送センターで発表された。

(左から) 阿部サダヲ、中村勘九郎、脚本の宮藤官九郎

今作は、2020年に東京オリンピックが開催されるのを控え、宮藤官九郎のオリジナル脚本で制作。まだ「スポーツ」という言葉もなかった1912年のストックホルム大会で2人の選手が出場したことから始まった日本のオリンピックを、戦中・戦後をへて、1964年の東京大会が開催されるまでの52年間を描いていく。

中村が演じるのは、日本初のオリンピック選手・金栗四三で、阿部は日本水泳の礎を築いた田畑政治役に挑戦。前半は中村、後半は阿部を中心に、2人の主演のリレー方式で放送される。

同日、会見に臨んだ中村は、主演のオファーを聞いて「びっくりしました」と感想を語り、阿部は「プレッシャーはすごくありますが、僕と勘九郎さんならではの大河ドラマが作れれば」と意気込みを語った。

大河ドラマで近現代史を描くのは33年ぶりだが、「現代劇でなければ、全部時代劇だと思っています」と語る宮藤。スタッフは、宮藤が脚本を書いた2013年の朝ドラ『あまちゃん』でチームを組んだ、チーフプロデューサー・訓覇圭、演出・井上剛が、今作も担当する。

大河ドラマは現在、柴咲コウ主演・森下佳子脚本の『おんな城主 直虎』が放送中。2018年は鈴木亮平主演・中園ミホ脚本の『西郷どん』が放送される。