Threatpostに3月30日(米国時間)に掲載された記事「New Mirai Variant Roars into Action With 54 Hour DDoS Attacks|Threatpost|The first stop for security news」が、先月マルウェア「Mirai」の亜種と見られるマルウェアが54時間という長時間にわたって米国のカレッジに対してサイバー攻撃を実施したと伝えた。

この攻撃については、セキュリティベンダーのImpervaが同社のブログで伝えている。このマルウェアはMiraiよりも強力とされており、今後の活動に注意が必要。

Impervaが観測した54時間にわたる米国の大学に対する攻撃の状況

Miraiは昨年10月に猛威を振るったマルウェア。MiraiはWebカメラやホームルータなどのIoTデバイスに感染して大規模なボットネットを構築。サイバー攻撃の実施者はこのボットネットを使って大規模な分散サービス妨害攻撃を実施したとされている。このサイバー攻撃は規模が大きかったことで注目されたこともあるが、IoTデバイスを使って攻撃用のボットネットが構築された点が強い印象を与えるものとなった。

こうしたIoTデバイスを使ったボットネットの構築および大規模分散サービス妨害攻撃は、今後さらに増加する可能性があることを複数のセキュリティファームや研究者らが指摘していた。今回の報告はこうした推測通りの攻撃が実施された一例と言える。