BASELWORLD 2017 - グランドセイコー、独立ブランドへ決意の原点回帰

セイコーの高級ウオッチブランド「グランドセイコー」は、今年からセイコーの傘下からはずれ、単独ブランドとして独立。その大いなる決意と哲学は、時計のフェイス、12時位置のダイヤルロゴが「SEIKO」から「Grand Seiko」へと変わったことにも表れている。スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2017」から、グランドセイコーの新作をお届けする(掲載写真はすべてクリックで拡大表示。価格はすべて税別)。

初代グランドセイコー リミテッドコレクション 2017復刻デザイン

さらなる高みに向け「セイコーの高級ブランド」から、独立した世界的ブランドへと新しい出発を表明したグランドセイコー。これを機に、ブランドの進化と継承を象徴するコレクションとして、初代グランドセイコーの復刻デザインを数量限定で3月24日に発売した。

初代グランドセイコーは、12時位置に「Grand Seiko」ロゴを配置することで、他のセイコープロダクツとは一線を画する存在であることを主張した。これはまさに、グランドセイコーというブランドが本来目指すべき道であったことを(現在のグランドセイコーが)再認識するためのヒントであったという。

こうして、初代グランドセイコーが数量限定モデルとして、デザイン復刻された。

今回も「復刻デザイン」と「現代デザイン」の2ラインを設定。復刻デザインでは、ケース外径をオリジナルの35mmから38mmへとサイズアップ。ミネラルガラスだった風防も、忠実な形状のデュアルカーブサファイアガラスに置き換えている。これにより、初代モデルが持つ格調と柔らかさが同居するダイヤル空間を再現しつつ、より良好な視認性を身に付けた。ケース素材ごとに計3モデルで展開し、希少性の高いプラチナ999ケースモデル、18Kイエローゴールドケースモデル、SSケースモデルが用意されている。

プラチナ999ケースモデルは、当時ごく少量販売されたプラチナケースモデルの復刻となり、18Kゴールド製のダイヤルを採用。12時位置のGrand Seikoロゴは、このモデルのみ凹型の彫刻となる。18Kゴールド製インデックスと、その証の6時位置のスペシャルダイヤルマークは、初代モデル以降では初の採用。ムーブメントも特別精度のキャリバーが使用されており、まさに「すべてが特別」といえる仕様だ。ストラップは、ブラックのクロコダイル。世界限定136本で、価格は320万円。東京・大阪のセイコープレミアムブティックおよび、全国のセイコープレミアムウオッチサロンのみの取り扱い。

18Kイエローゴールドケースモデルは、初代モデルの金張りケースを現代の高級時計にふさわしく18Kイエローゴールドで再現。こちらも、18Kゴールド製のインデックスとスペシャルダイヤルマークを採用した。なお、12時位置のGrand Seikoマークは凸型となっている。ストラップは、ライトブラウンのクロコダイル。世界限定353本で、価格は180万円。

SSケースモデルは、グランドセイコーの象徴「獅子のワッペン」(18Kイエローゴールド製)を裏ぶたにセット。12時位置のGrand Seikoマークは凸型で、ストラップはブラックのクロコダイル。世界限定1960本で、価格は60万円。

18KイエローゴールドケースモデルおよびSSケースモデルは、全国のグランドセイコーマスターショップで取り扱う。なお、初代グランドセイコー リミテッドコレクション 2017は、現代デザインも価格75万円、世界限定968本で6月9日に発売予定。

また、グランドセイコーからは、同ブランド初の飽和潜水用メカニカルダイバーズウオッチ「グランドセイコー メカニカルハイビート36000 プロフェッショナルダイバーズ600m」や、セラミックスとブライトチタンのハイブリッド構造をケースおよびブレスレットに採用した「ブラックセラミックスコレクション スプリングドライブ クロノグラフ」などが発表され、大きな話題となっていた。