ANAは4月1日より、篠辺修氏にかわって平子裕志氏が代表取締役社長に就任した。同日付けでANAグループに入社した新入社員2,799人の前で、ANAグループ全員で絶え間なく前進していくことを誓い、チャレンジしていく気持ちを表明した。

平子裕志氏が代表取締役社長に就任

ANAは2016年3月3日に国際線定期便就航30周年を迎え、業績の好調の要因のひとつを国際線での展開ととらえている。今後に関しては、「ただこれから先、今のままでいいのか、まだまだやれていないところがあるのではないか、もっともっと日本のエアラインとして果たすべきことがあるのではと。そこはこれから先の大きな戦略の中で実現していきたい」と述べたが、具体的な路線展開に関しては明言を避けた。

1日より、JALは羽田=ニューヨーク線を週7便運航で運航する。これに対し平子氏は、「ニューヨーク線のマーケットの大きさはすばらしく、JALが展開するのは当たり前だろうなと。ただ、ANAも羽田/成田ともにあり、お客さまの利便性を高めることができている。いよいよJALが強力なライバルとしてきているなと思いますが、私どもは私どもであるべきサービスをしっかり追求していって、より良い会社になっていければいい」と話した。

社長就任における平子氏自身の想いとしては、「これから先、いろんな環境が変わっていく中で、当社がいかに環境に対応して変わっていけるのか。変わることによる変化を恐れていない。チャレンジしていく」とコメント。

現在、5スター認定を受けているのはANAが日本で唯一であり、世界でも9社

また、英国・スカイトラックス社より、ANAが5年連続で世界最高評価「5スター」受賞を記念した表彰式では、新入社員を前にして「私も今日から社長になったわけですが、このタイミングで5スターをいただいたことの意味を深くかみしめて、ここにいるみんな、そしてANAグループ全員で、絶え間なく前進していくANAグループをつくっていくことをここに誓います」と述べた。