俳優の池田鉄洋が31日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、テレビ朝日系人気シリーズ『トリック』のスピンオフドラマ『警部補 矢部謙三~人工頭脳VS人工頭毛~』(auビデオパス、テレ朝動画で配信)のイベントに登場し、本編の復活を熱望した。

俳優の池田鉄洋

『警部補 矢部謙三』は、『トリック』本編で生瀬勝久演じる矢部謙三を主人公にしたもので、このイベントには、電脳オタクのヒラ刑事・秋葉原人役を演じる池田と、木村ひさし監督が登壇。4月4日23時23分から配信される最終話の先行上映が行われ、会場には、1,200人の応募から当選した200人が詰めかけた。

『矢部謙三』は4年ぶりの復活で、池田は「これが軌道に乗ってシリーズ化されて、『トリック』の復活があるんじゃなかろうかと思ってます」と期待。木村監督は「あっち(本編)がやることになっても、どうせ監督は堤(幸彦)さんでしょ?」と少しイジケながら、今作について「あるドラマとあるドラマの合間に撮影させていただいたんですけど、こんなに撮影って楽しいんだなって『矢部謙三』で思いました」と話すと、会場からは拍手が起こった。

池田は「私のテレビ人生は『トリック』とともに歩んできましたから、『矢部謙三』が終わっちゃったら本当に(テレビ人生が)終わっちゃうんじゃないかと思ってビクビクしてたんですけど、また始まったんで」とホッとした様子。ただ、本編については、2014年にファイナルを迎えた時に、制作側からシリーズ完結だと念を押された経緯があるそうで、「言っちゃいけないことだと思うんですけど…」と言いながらも、復活への抑えきれない思いがあふれ出ていた。

今作では、矢部と対峙する天才科学者ディープ・マナブ役で、袴田吉彦も出演しているが、木村監督は「すごいマジメな人で、『動作を付けたいです』という話をしたら、それを空いてる時間にずっと練習されてるんです」と裏話を披露。池田はその様子を見て「役柄のまんまで、面白い人なんですよ~」と感心していたが、木村監督から「あれは練習してたんですよ!」と、袴田への誤解を解こうとしていた。

最後に池田は「生瀬さんも私も、『矢部謙三』はやる気満々でございますので、次作期待しておりますよ」と要望。木村監督も「やる気満々です」と同意しつつ、「絶対他の監督には撮らせない。堤さんが撮りたいって言うかもしれないけど、断固拒否だよ」と、作品への強い愛着を語った。

木村ひさし監督(左)と池田鉄洋