Q.自分に母親として点数をつけるとすれば100点満点中、何点?

現在、子育ての真っ最中で、日々奮闘の毎日。時には子どもが思うように育ってくれず、自分の子育ては間違っているのではないだろうかと、悩むこともあるかもしれない。

女優・沢尻エリカ主演の日本テレビ系ドラマ『母になる』(4月12日スタート、毎週水曜22:00~)から、"母になる"ことを考える連載シリーズの第二弾の企画として、子どもをもつ女性マイナビニュース会員300人に、「自分に母親として点数をつけるとすれば、100点満点で何点か」を聞いた。

Q.自分に母親として点数をつけるとすれば、100点満点で何点だと思いますか?
1位「50~60点」 19.3%
2位「60~70点」 18.0%
3位「70~80点」 13.7%
4位「40~50点」 13.0%
5位「20~30点」 8.7%
6位「30~40点」 8.3%
7位「80~90点」 6.0%
8位「10~20点」 5.3%
9位「~10点」 4.7%
10位「100点」 3.0%

Q.その点数をつけた理由を教えてください

「50~60点」

・「愛情は目一杯注いでいるが、手を抜くところは抜いている」(39歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「料理も得意じゃないし、人間できてないので、すぐ感情的に怒ってしまうし、その他もろもろ、とにかく立派な親ではない」(38歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「産後鬱になり、何もできなかったから。しかし、そのためにかえって周りのたくさんの援助を受けられたので、子どもは心身共に健全に育った」(51歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「まだまだ自立するまでの過程の段階であり、母としてやるべきこと、サポートすべきことがたくさんあるので」(44歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「なかなか思うように子育てができないジレンマが常にありました。完璧にしようとか、そんなおこがましい考えがあった訳ではありませんが、常に不安だったと思います」(50歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「母親としてまだまだ未熟だからです。すぐに怒ってしまったり……少々反省してる点も含め、まだまだ母親として頑張ることがたくさんある」(35歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分なりに努力し、頑張ったつもり。自分の思うようにはならなかったけれど、子どもたちは大人になった今は、感謝してくれているから」(65歳/佐賀県/不動産/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「平均点70だとしたらちょい下。休日も仕事で、なかなか一緒にいられる時間が少ないです」(33歳/香川県/フードビジネス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「フルタイムで仕事をして、帰宅しても家事に追われ、子どもと接する時間が本当に少ない。どうしてもイライラしていまい、子どもに当たってしまった時、罪悪感で胸がしめつけられます。本当は今、一番愛情をかけなければいけない年齢なのに。仕事を優先すべきか、育児に専念してしまっていいのか。今までのスキルを捨てきれず、ずっとママの心は葛藤のままです。割り切れれば楽。でも、全ては完璧にできない。母親としての点数も50点。仕事も50点。家事も50点。でもこれでいいんだと言ってくれる人もいます。幸せです。幸せの価値観はそれぞれですもんね」(38歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/その他)

「60~70点」

・「及第点は取れてると思うけど、やっていることが本当に正しいかどうかが分からない」(33歳/群馬県/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「まだまだ未熟で、子どもの気持ちに寄り添って全てを受け入れるまでに時間がかかったり、自分の気持ちを押し付けてしまったりすることがあるから」(46歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「決してできた母親とは言えないが、そこまで悪い母親とも言えないから」(44歳/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「赤ちゃんの世話はしっかりしているつもりだが、自分のことをしたい気持ちがまだあり、赤ちゃんをひとりで遊ばせて、そばで自分のことをしていたりします。そこは母親としマイナスなのかな、と思います。赤ちゃんのことだけに集中していないです」(30歳/富山県/サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「感情的に怒ってしまったり、遊んでほしがる時に遊んであげられなかったり、反省点はたくさんあるけど、それでも私を母と慕ってくれるから、50点より上かと」(43歳/愛知県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分の時間をどうしてもつくりたいという思いが消せず、子どもの相手が後回しになることが多かった」(46歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「子どもは自分の思う通りには育たない。つい最近まで、自分が思ってる理想とは真逆の方向に走っていた子ども。分かってはいたものの、子育てがうまくいってなかった感が強かった。ずっと試行錯誤のまま、子育てがほぼ終わった。今でもこれで良かったのかどうなのか分からないままだけど、無事に社会人になったので良しとしましょう」(53歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分の母を目標にしているから」(34歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

「70~80点」

・「大人の尺度で子どもの行動を見てしまうことがあるので、その分マイナス」(42歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「もっとしてあげられることや教えておけば良かったこと、逆にやりすぎてしまって、今、子どもが分からなくて困ることなどがあるので。とにかく、愛情と過保護は絶対に違うと思う」(40歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「まだまだ努力して向上できるから、今の現状で満足したくない。たくさん愛情があり、私の人生の中心で、うまれる前からずっと会いたいと思っていたから」(27歳/和歌山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「産休明けでずっと働いてきた。そばにいてほしいこともあったと思う。さみしい思いをさせたことは確か。子どもの病気明けも、もう一日様子をみて……なんてことはできなかった。熱が下がれば、無理をさせて預けていた」(44歳/東京都/生命保険・損害保険/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「まだまだ子どもと共に成長中。頑張っているけれど終着点ではない。子育てが終わり孫の面倒をみるようになり、子どもから感謝してもらえるようになると……胸を張って満点と言いたい。自分で(笑)」(42歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「大概のことはうまくやっていると思うが、時にきつく叱り付けてしまうのでマイナス」(30歳/千葉県/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「なんとか頑張っているので、とりあえず及第点」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「40~50点」

・「やっと母親らしくなったと最近感じるから。これからという意味を込めて」(35歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「親として、与えられるものは与えられる(物に限らず)けど、完璧な親ではないから足りてないところもある。なので50点」(40歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「虐待するわけでも、必要以上かわいがってるわけでもなく、とりあえず普通のラインだと思うので」(28歳/愛知県/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「正直、自分の点数は分からない。ただその時その時、自分にできることを懸命にやっているだけ。だけど、子どものためにもせめて50点くらいはないと申し訳ない気がする」(44歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どもの素行を見て、反省ばかり」(36歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子育ては、何が正解か分からない。いつも手探り! 」(57歳/大阪府/教育/専門サービス関連/個人事業主・会社役員)

「20~30点」

・「善きにつけ悪しきにつけ、子どもと同じ目線でものを言ってしまう。従って、あまりにも大人げないから」(58歳/群馬県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分が母親に怒鳴られたり叩かれていたのが嫌で、『絶対にやらない! 』と決めていたのに、無意識に嫌だった母と同じ態度を子どもにもしてしまっている」(40歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どものことはしっかり考えてるし、自分のことより第一に考えて大事にちゃんと育てているけど、性格的にめんどくさがりだから、けっこう適当に手を抜いて子育てしてる。家事も得意ではないし、たぶんお母さん業はあまり向いていないと思う」(38歳/埼玉県/物流・倉庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分できちんと面倒を見ている実感がない。見てあげたくても仕事に家事にと、やりきれない」(39歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

「30~40点」

・「日々の子どもとの生活で、自分の時間がなくなってきたり、家事をする時間がなくなってきたりすると、イライラしてきたり自分に余裕がなくなって焦ってくる。家事をしながらの育児に、もっと余裕を持った心をもちたい。これから仕事をしようと考えているので、なおさら」(35歳/岩手県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「私は出産後、身体を悪くしてしまったので、普通のお母さんがやってあげることをやれなかったりするので」(45歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分の都合で叱りすぎた。娘も同じことをしているのを見て、代々続くのかなと反省している」(60歳/群馬県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「心配性がゆえに口うるさかったことがあったり、感情的になって反省することがあった」(50歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

「80~90点」

・「完璧とは言えないけど、子どもをどんな時も守ろうと思っているので」(41歳/福島県/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分では、母として常に考え行動してるので、いい点数をつけてあげたいです」(39歳/福島県/食品/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「満点とはいきませんが……子どもを思う気持ちは誰にも負けないくらいあるし、悪いことやいけないことを教えたり、良いことには進んで褒めてあげたりと、基本的なことはできているのでこの点数かなーと」(35歳/宮崎県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「とにもかくにも、子どものためならなんでもする。寝ないでも、食べないでも、仕事も必死にして食べさせていこうと思っている」(39歳/兵庫県/輸送用機器/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

「10~20点」

・「まだまだ自分で満足できないから」(41歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「いま現在、体調、精神的な面で調子が悪く、家事がちゃんとできていないから」(45歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「大学受験までスパルタ家庭教師をしただけで、母親業はしていない」(51歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「子どもが小さい時から、箸の持ち方や食事中のマナー、普段の挨拶から厳しく言ってきたので、『鬼や! 』って言われました」(48歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

「~10点」

・「毎日反省することばかりだから。どうやったらいいお母さんになれるのか、いつも悩んでいる」(36歳/広島県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「まだまだ子育て中で、子どもが独り立ちや独立した時に、100点になれたらいいかと思います」(44歳/沖縄県/農業協同組合/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「子どもの気持ちが理解できず、憎んだことも……最低な母親です」(53歳/茨城県/流通・チェーンストア/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「100点」

・「愛情をしっかりと表現できていると思う」(41歳/東京都/通信関連/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「いま現在の子どもたちの性格や行動が、周りから高い評価を得ているから」(54歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「子どもの側にいるだけで100点だと、保育士さんに言われたからです」(46歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

総評
調査の結果、「自分に母親として点数をつけるとすれば100点満点中、何点か」という問いの答えの1位は、19.3%を集めた「50~60点」となった。2位は「60~70点」で18.0%、3位は「70~80点」で13.7%、4位は「40~50点」で13.0%、5位「20~30点」は8.7%。以下、6位「30~40点」(8.3%)7位「80~90点」(6.0%)、8位「10~20点」(5.3%)、9位「~10点」(4.7%)と続いた。最下位の10位は「100点」で、3.0%だった。

全体的に、点数を決める際の評価基準として及第点を70点、平均的は50点前後、優秀な母親を自認している人は80点以上、母親として反省点が多い人は30点以下の点数を付けている傾向がうかがわれる。結果として、自身の点数を「40~80点」の範囲で評価している人が多く、「10~20点」や「~10点」といった低い点数や、満点の「100点」をつけた人は下位となっている。

母親としての自分はいいところも悪いところもあり、その総合評価として点数は「50~60点」とする人が多かった。点数を減点している理由としては、「食事など家事を手抜きしている」「すぐに怒ってしまう」「子どもの気持ちに寄り添っていない」「忙しさを理由に、子どもをかまってあげられない」などが目立った。特に、子育てと仕事との両立に悩んでいる人が多く見られた。

高い点数をつけた人では、「完璧なので」「何の落ち度もないから」「自信がある」などのポジティブな言葉に並んでいる。中でも、「家庭が、うまく行っている」「大過なく家族円満で、家族のため精一杯努力し、悔いのない人生が送れて来られたので」といった、子育てを家族全体のテーマと捉え、大らかに評価している姿が好印象だった。また、「100点」のコメントにあった、「子どもの側にいるだけで100点だと、保育士さんに言われたからです」は、子育てで悩む人にとっては、大きな励ましとなるのではないだろうか。

反対に極端に低い点数をつけた人では、「まだまだ未熟すぎる」「最悪な母」「親としては何もできてない」「育児放棄」など、やや不穏な表現も目立つ。悲観主義が行き過ぎて、心配になるようなコメントも見受けられた。

今回の結果はあくまでも自己評価に基づくものなので、必ずしも実際の子育ての実態を反映しているとは言えない。客観的な子育ての評価としては、成長した子ども自身の姿で測るしかないのかもしれないが、それもまた結果が出るまでは長い時間がかかる。完璧な人間がいないのと同様に、初めから完璧な母親などいない。子どもが日々の試行錯誤の中で大きくなっていくように、母親自身もまた、子どもとともにゆっくりと成長していくものなのかもしれない。

調査時期: 2017年3月16日~2017年3月19日
調査対象: マイナビニュース会員(子どもをもつ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません

『母になる』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)
3歳で誘拐にあった息子が、9年を経て13歳になって現れ、それに関わる3人の女性たちが傷つきながらも「母になる」までの物語。出演は、沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔、道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)、高橋メアリージュン、浅野和之、風吹ジュン、板谷由夏、小池栄子ほか。
(C)NTV

"母になる"こと

vol.1: 母になって、自分は変わったと思う?
vol.2: 自分に母親として点数をつけるとすれば何点?
vol.3: 無条件で愛したい! 母親になって実感した喜びは?
vol.4: 自分の時間はいずこ……母親になって実感した息苦しさは?
vol.5: 小池栄子が描く「母」、心理学者が語る「母としての物語」
vol.6: 小池栄子×心理学者が語る「生みの親」と「育ての親」の未来
vol.7: 2児のママ・板谷由夏が"怪獣たち"から学んだこと
vol.8: 毎週泣けると話題のドラマ『母になる』は、母と子の神話に別視点を示す物語
vol.9: 役者それぞれのリアルが現れた、ドラマ『母になる』