百貨店の松屋銀座(東京都中央区)では4月19日~5月8日の期間限定で、「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展が開催される。

展覧会メインビジュアル

同展では、「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズを手がけ、2017年2月16日に逝去したオランダの絵本作家、ディック・ブルーナ氏のデザインに関わる展示を行う。

「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズを手がけたオランダの絵本作家、ディック・ブルーナ氏

ブルーナ氏は、絵本作家であると同時にグラフィックデザイナーとしての顔も持ち、ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」の表紙やポスターを代表とする作品を数多く残してきた。それらの作品に共通する特徴は、「シンプル」。余分なものを極力削ぎ落としつつ、独自のユーモアや情感を織り込む「シンプル」が常に作品に潜んでいるという。

「ブラック・ベア」シリーズ ポスター 1968年

『うさこちゃんとじてんしゃ』原画 絵本 1982年

同展では、200冊を超えるペーパーバック、約40点のデザイン原画やスケッチ、ミッフィーやボリスなどの絵本原画約30点に加え、ポスターの複製など全部で約500点を展示する。

『なんてこったい』原画 ペーパーバック 制作年不明

『遠くから来た男』 ペーパーバック 1958年

『雪の中の六人のシャドー』 ペーパーバック 1969年

『こいのくんくん』より 絵本 1969年

『わたしのくにのどうぶつ』より 絵本 1972年

『ボリスのやまのぼり』より 絵本 1989年

また、「シンプルの明日」というテーマのもと、日本のデザイン界で活躍するデザイナーらが、ブルーナ作品からインスピレーションを受けた新作を発表する展示も実施。出展者は、KIGI、groovisions、中村至男、ミントデザインズの4組。ジャンルもプロダクトやグラフィック、ファッションなど多岐にわたる。

ディック・ブルーナ氏が約60年をかけて作り上げてきた「シンプルの正体」を解き明かす展示になるとのこと

会期中無休で、開場時間は10時~20時(入場は閉場の30分前まで。最終日のみ17時閉場)。主催は、朝日新聞社・フジテレビジョン・松屋の3社となる。入場料は、一般800円、高校生600円、小中学生400円、未就学児無料。

BLACK BEAR (c)copyright: Dick Bruna
(c)Dick Bruna
Illustrations Dick Bruna (c)copyright Mercis bv, 1953-2017 www.miffy.com
Photo: F. Andre de la Porte
(※Andreのeはアキュート・アクセント付き)