ストレスとなりうる要因はさまざまだ

春は環境が大きく変わる季節。住み慣れた街を離れ新しい場所で生活を始めたり、学校や職場が変わったりなど、その変化に期待と不安が入り混じっている人が多いのではないだろうか。

転勤までいかなくても、昇進といったポジティブな変化でも立場や状況がこれまでとは異なってくるため、当人にとってはストレスとなりかねない。私たちのストレス要因となりうるものは、そこかしこにあふれていると言えるだろう。そして、その対象は人によってさまざまだ。

そこでこのほど、マイナビニュース会員305名に対し、普段からストレスに感じていることが何なのかを尋ねた。本稿では理由もあわせて紹介していこう。

Q. 普段ストレスに感じていることを教えてください

1位: 仕事に関すること(62.6%)
2位: 将来への不安(50.5%)
3位: 経済的なこと(44.6%)
4位: 現状への不安(35.1%)
5位: 健康に関すること(28.5%)

■仕事に関すること
・「職場で自分の立場をよくすることしか考えていない人が多く、言い分を聞いていてとても疲れます」(50歳女性/サービス/その他)
・「退職からの再雇用で権限、責任が変化し、なかなか割り切れない」(60歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「上司に詰めまくられて、毎日会社に行くのが苦痛で仕方ない」(58歳男性/公官庁/事務・企画・経営関連)
・「サービス残業が多すぎて、かなり嫌になっている」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「『挨拶しても無視される』『お菓子を配ってくれない』など、疎外されている」(47歳女性/広告・出版・印刷/専門サービス関連)
・「仕事での人間関係がうまくいってなく、給与も低いため実家を出ることもできない。だからといって、簡単に転職などすることもできず、全てが悪循環になっている」(24歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)

■将来への不安
・「兄弟が引きこもり、年老いた両親を考えると実家の今後が不安」(33歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「将来が見えないので、このまま働き続ける寂しい人生なのかと眠れない時がある」(33歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「年金とかちゃんと将来もらえるのかとても不安」(45歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「体調不良から将来の不安がある」(60歳以上男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
・「このまま結婚できずに一人で老後を迎えることへの不安」(48歳男性/ソフトウェア・情報処理/ IT関連技術職)

■経済的なこと
・「金銭的に余裕がなく、貯金もできないから」(39歳男性/広告・出版・印刷/その他)
・「浪費してしまった後の支払い」(60歳以上男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「現状は残業があまりできないので、貯蓄を食い潰す形になっている」(40歳男性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)
・「給与の昇給や昇進への不透明さ」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■現状への不安
・「何にでも心配になりやすい性質なせい」(41歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「自分の現在の立ち位置に満足しているとは言えない。漠然とした不安がある」(58歳男性/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連)
・「なんかうまくいってるようだけど、スッキリしない」(56歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)

■健康に関すること
・「2年前にストレス性障害で休職してから、健康面で全快とはいかないこと。それが仕事の効率にも影響し、自分に腹が立つ」(45歳男性/システムインテグレータ/ IT関連技術職)
・「人間ドックに行ったことが無いので、年齢的には行かないといけないと普段から思っているけど行けてないことです」(43歳男性/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)

■その他
・「育児・教育に関すること: 子供に習い事をさせてあげられない自分がつらい」(43歳女性/教育/公共サービス関連)
・「家族に関すること: 親に認知症の症状が出てきて、今後が不安」(44歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「家族以外との人間関係: 隣人のおかしな行動が原因で精神的にダメージを受けてしまってる」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)

■総評

実に6割超の人がストレスを感じる原因として「仕事に関すること」をあげ、1位となった。仕事は多くの人にとって生活サイクルの中で占める割合が大きく、どうしても悩みの種になってしまうようだ。上司の理不尽な振る舞いや職場での不本意な立場・待遇にストレスを感じるという意見が多く見受けられた。

続く2位は「将来への不安」で、こちらも約半数と多くの人がストレスに感じている。貯蓄や年金など、現状は何とかなっても将来の金銭的に対する不安を拭いきれない人や、家族の介護など来るべき事態を想定して不安に感じている人がみられた。

3位になったのは「経済的な不安」。こちらも4割以上と多くの人々がストレス源と回答している。給与が安いため貯蓄ができなかったり、出費がかさんで赤字になってしまったりと金銭面での問題は暮らしぶりに大きく関わってくるため、不安も大きいようだ。

生きていれば、悩みや問題はどうしても発生してしまうもの。ストレスを感じる出来事は尽きないが、一人で抱え込まずに誰かと悩みを共有して共感してもらったり、少しずつでも状況を好転させるように工夫したりして、上手にストレスと付き合っていくことが大切ではないだろうか。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2017年3月23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 305名(男性215名 女性90名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート