大日本印刷(以下、DNP)は3月29日、コンタクトセンターにおいて、電話音声だけでなくビデオ通話やチャットを通じて、文書ファイルや画像を共有しながら顧客対応できる新サービスを4月より提供開始すると発表した。

同サービスでは、スマートフォンやパソコンのWebブラウザやアプリで、リアルタイムな音声とデータの通信を実現するオープン化技術「WebRTC」技術を活用。スマートフォンやパソコンなどのカメラやマイクを通じて、Webブラウザ上で音声・画像・映像をやり取りすることで、生活者と円滑なコミュニケーションを実現した。

また、同技術によりWebブラウザでの通信が可能となるため、生活者は専用アプリなどをインストールする必要はないほか、各企業は、サーバーなどを新規設置する必要なく、自社Webサイトに指定のHTMLタグを追加するだけで、簡単に導入することができる。

利用イメージ

同社では利用例としてECサイトを挙げ、利用者が商品内容やシステム操作などの問合せを行う場合、サイト内の“問合せボタン”をクリックするだけでコンタクトセンターのオペレータにつなぐことができるほか、サンプル商品などの画像や映像、説明書などを生活者と共有しながら問合せ対応できるため、誤解などによるトラブルの解消にもつながるとしている。

同社は今後、金融・製造・流通業界を中心に展開し、関連製品も含めて2019年度までの3年間累計で約10億円の売上を目指す。