世界には、その文化特有の「そんな仕事があるの!?」とびっくりするような職業がたくさんある。そこで今回は、日本在住の外国人20人に「日本にもあればいいのに、と思う母国の職業」と「日本に来て初めて知った職業」を聞いてみた。

外国人が「日本にもあればいいのに」と思う母国の職業 (画像はイメージ)

Q. 「日本にもあればいいのに」と思う母国の職業は?

・「路上販売の焼きたてパン屋さん(シミット)」(ギリシャ/30代後半/男性)

・「食べ物サービスをもっと彩った方がいい。いっぱいあるよ」(トルコ/30代後半/男性)

・「特にないですが、自作ジェラート屋さんが増え、もっと身近な存在になれたらいいなと思います。現在は高級店しかなく、無駄に高いイメージがあると思います」(イタリア/30代前半/男性)

・「街中に伝統衣装を着て水を売る人は日本にもやるべきと思います。理由は自動販売機よりも人と接した方がいいと思うからです」(モロッコ/30代前半/男性)

・「住み込みのメイドさん。特にインドネシアの大都市の一般家庭にはお手伝いのための住み込みメイドさんがいるが、日本には様々な規制などがあり、なかなか難しい」(インドネシア/30代前半/男性)

・「スーパーなどで、買い物を袋に入れ、車まで持っていってくれるボーイ。ホテルやレストランでいえば、『日本のサービスが優れているな』と思えますが、スーパーも同じレベルのサービスを提供できればいいなと思います」(ブラジル/40代前半/男性)

・「バイクタクシー。理由: 終電に間に合わない人にぴったり」(ベトナム/30代前半/女性)

・「特にない。知っている範囲では日本も既にある」(台湾/20代後半/男性)

Q. 日本に来て初めて知った驚きの職業は?

・「建設現場の安全指導員が自国にいないから、日本にいてびっくりしました」(モロッコ/30代前半/男性)

・「工事前で立ち歩道者に安全な道を教えてあげる仕事。しかも夜間でもそこで立っていて、ランプを持ちながら歩道者や車に安全な道を教え続けます」(ブラジル/40代前半/男性)

・「おっさんレンタル。ニーズがあると思わなかった」(タイ/30代前半/女性)

・「駅でラッシュアワーのときに電車の中に人を詰め込む職業。日本に人が多いと聞きましたが、そこまでは想像できなかったです」(ロシア/30代前半/女性)

・「家事代行の仕事。主婦にとって『めんどくさいこと』、買い物や料理、後片付けなどを代行してその対価を得ているような仕事です」(モンゴル/40代前半/女性)

・「『ペットのスタイリング(トリマー)』という仕事。理由: 母国でないから」(ベトナム/30代前半/女性)

・「エレベーターガールです。ほかの国で見たことがないので、びっくりしました」(ポーランド/40代前半/女性)

総評

外国人が「日本にもあればいいのに」と思う母国の職業で最も多かったのは、パンや水の路上販売、ジェラート屋など、気軽に買える食べ物を販売する職業だった。

また、シンガポールで一般的な住み込みのメイドさんやスーパーで荷物運びをしてくれるボーイさん、バイクタクシーなど、日々の生活をちょっと便利にしてくれる職業を希望する人もいた。

一方、「日本に来て初めて知った驚きの職業」については、工事現場の安全指導員から、「ラッシュアワーのときに電車に人を詰め込む職業」(恐らく駅員さんだろう)、そして今話題の「おっさんレンタル」まで、様々な職業が寄せられた。

調査時期: 2017年1月23日~2月28日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20人
調査方法: インターネット応募式アンケート

※本文と写真は関係ありません