俳優の三宅弘城(49)が主演を務め、女優の松井玲奈(25)らが出演する時代劇『小河ドラマ 織田信長』が、30日まで東京・渋谷のユーロスペースで1週間限定のレイトショー上映が行われている。その記念イベントがこのほど行われ、三宅と細川徹監督が同所で舞台あいさつを行い、撮影秘話を語った。

左から細川徹監督、三宅弘城、フーターズガール・AKIさん

上映後に登壇した三宅は、「タイトな撮影スケジュールの中で、小ハプニングなどもありましたが、こうして無事レイトショー初日を迎えられ、たくさんの方々に見ていただくことができて良かったです」と安堵の様子。「今後の役者人生の中で、織田信長を演じられることは二度とないかもしれませんが、また機会があるならぜひ細川監督に撮っていただきたいです!」と期待を寄せ、「このあとの上映にもたくさんの方が見に来てくれたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします!」と呼びかけた。

同作は、三宅演じる織田信長が、現代で行われていた『連続時代劇 織田信長』の撮影現場にタイムスリップするという、"大河"ではない"小河(しょうが)ドラマ"。短気な信長は「本当の自分はこんな人物ではない!」とブチ切れ、脚本を勝手に書き換えるなどのドタバタ劇が繰り広げられる。松井が演じるのは、現代の新人ドラマディレクター・太田。なぜか刀を使うシーンがあったが、過去に殺陣を経験していたこともあって「きまっていた」と三宅と細川監督も惚れ惚れ。絶賛のシーンに仕上がっているという。

信長を演じた三宅弘城(左)と新人ディレクター役の松井玲奈

一方、現代の織田信長役を演じるのが、本人役として出演するお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次(38)。三宅と秋山が披露する敦盛のシーンでは、先生にみっちりと指導された三宅に対し、秋山は撮影当日まで練習なし。当日になっても先生が来ないという非常事態が発生し、舞台で敦盛を踊ったことがあるという共演の山崎銀之丞(54)が急きょ助っ人を務め、秋山の敦盛シーンを助けたという。

細川監督は、「低予算で手作り感満載の本作ですが」と前置きしつつ、「作品を見た出演者からも面白いと言ってもらえて良かったです」と手応え十分。「『小河』と言いながら、終わってみると『大河』以上にこだわって作り込みすぎてしまったシーンもあります。そう言った部分にもぜひ注目して、たくさんの方々に見ていただきたいです」とアピールしている。

この日は2人のほか、サプライズゲストとして、本編にも出演した「ミス フーターズ ジャパンコンテスト2016」グランプリのAKIさんが登場。持ち前のスタイルと笑顔で会場を盛り上げた。30日には、三宅と細川監督が再び登壇する予定。4月7日からは時代劇専門チャンネルで放送される。