キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は3月28日、Web会議システムである「IC3(アイシーキューブ)」の新バージョンである「Ver.11.04」を発売した。今回のバージョンアップでは、複数ブラウザへの対応、グループウェアとの連携機能強化、参加者の音声ミュート状態の可視化により、社内システムへの導入がより容易になったという。

IC3のイメージ

マルチブラウザ対応として、PC版のクライアントを従来のInternet Explorer(IE)のアドオンからWindowsアプリ形式に変更した。これにより、Windows版のChromeやEdge、Firefoxといった、普段利用しているブラウザからも利用可能になった。

グループウェアとの連携強化としては、会議予約・招待機能のAPIを提供する。具体的には、会議室一覧の情報取得や予約状況の取得、予約登録、予約した会議室への招待メール用URLの取得といった4つのAPIを新たに提供し、普段利用しているグループウェアのカレンダーで会議室の状況を確認して予約したり、グループウェアから会議招待メールを作成・送信したりといったことが可能になったという。

会議参加者全員の音声オン・オフの状態を人目で把握が可能になったため、音声ミュートにしたことを忘れたままの参加者の有無、他の参加拠点の音声を制御できる議長モードの利用時に発言可能な拠点はどこかなど、ほかの参加者の状況を把握しやすくなり、よりスムーズなコミュニケーションが可能になるとしている。

価格は、サーバ導入型が5同時接続ライセンス付きサーバ・ライセンスで95万円(税別)。クラウドサービス型は10同時接続端末分のサービスを1年間契約した場合の初期費用が10万円から、同じく年額費用が100万円から(いずれも税別)。なお、クラウドサービス型は同時接続する端末数により金額が異なり、契約は1年単位となる。