DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

DragonFly BSDプロジェクトは3月27日(米国時間)、「DragonFlyBSD: release48」において、DragonFly BSDの最新版となる「DragonFly BSD 4.8」の公開を伝えた。このバージョンではインストーラにEFIブート機能が追加されたほか、カーネルの高速化、NVMeドライバのマージ、eMMCドライバの導入、Intelビデオドライバのアップデートなどが実施されている。

「DragonFly BSD 4.8」の主な特徴は次のとおり。

  • キャッシュラインのローカライズ化とキャッシュピンポンの削減によるパフォーマンス向上の実現。メニーコア/マルチソケットシステムにおいて約5%の性能向上を実現したほか、ネームキャッシュルックアップやexec()などで大幅な性能向上を実現
  • eMMCストレージからのブートのサポートとNVMe SSDドライバの導入
  • EFIブートによるインストールのサポート
  • i915ドライバのアップデート(Linux 4.6カーネルに相当)。BroadwellおよびSkylakeプロセッサにおけるパフォーマンスの向上
  • カーネルビルドを-O2付きで実行
  • VKernelにおけるCOWのサポート(複数のVKernelで単一のディスクイメージの共有を実現)

「DragonFly BSD 4.8」は64ビット版のみがサポートされており、32ビット版は提供されていない。現在使用しているバージョンが4.6.x系の場合は通常の手順でアップデートが可能とされている。