てるみくらぶの関連会社である自由自在は3月27日、経営環境の悪化に伴い、同日付で営業を停止したことを発表。現在、日本旅行業協会(JATA)では自由自在と旅行業務に関し、同社に対してその取引によって生じた債権を有する旅行者に、弁済業務保証金制度の案内をしている。

てるみくらぶホールディングスの組織図

自由自在はてるみくらぶの関連会社として、同じ山田千賀子氏が代表となり運営。3月27日以降、申し込み済みの企画旅行の内容である運送・宿泊等も含め、手配を行うことができなくなっている。今回の営業停止に関し、同社は「お客さま及びお取引先の皆さまには大変なご迷惑をお掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。詳しいご案内は、近日中に改めて本ホームページを通じて告知させていただきたいと存じます」とコメントしている。

弁済に関しては、自由自在が加盟しているJATAによる弁済業務保証金制度で対応する。JATAが対応する弁済限度額は7,000万円であり、今回、多数の認証の申し出が予測され、その総額が弁済限度額を超える見通しとなっている。この場合、還付額(弁済の額)は、7,000万円を認証申出額の割合に応じて比例按分した金額となる。

JATAサイトでは、自由自在に関する認証申出書類送付依頼を受け付けている。入力した住所に認証の申出に関する案内書面を6月中旬をめどに発送。万一、6月21日までに届かなければ、JATAへの電話連絡を促している。認証の申出以降、旅行業法の規定により、最初の認証申出のあった日から60日を経過した日に、全ての認証申出は同時に受理したことになる。弁済の手続の終了までおよそ8~9カ月程かかる見込みとなっている。

てるみくらぶホールディングス(設立: 平成22年12月1日、代表取締役: 山田千賀子氏、資本金: 6,000万円)には、子会社としててるみくらぶ(観光庁長官登録旅行業1726号)、自由自在(観光庁長官登録旅行業1786号)があり、また、海外の現地法人としてTellmeclub Hawaii、Tellmeclub Guam、Tellmeclub Korea、Tellmeclub Taiwan、Tellmeclub Cebu、Tellmeclub Vietnamを展開している。