日立ソリューションズは3月28日、企業が消費者に提供するスマートフォン向けアプリケーションと連携し、来場者の待ち(滞在時間)を価値(特典)にする、新サービス基盤を開発し、7月から検証を開始すると発表した。

利用画面イメージ

新サービス基盤では、来場者が店舗や施設に近づくと、クーポンの一覧をプッシュ通知し、また、来場者の位置情報を基に滞在時間を把握し、一定の時間ごとに、各クーポンの利用を可能にする。

スマホアプリと連携したサービス基盤の活用例として、例えば、来店者が店舗から500m圏内に入ると、スマホアプリにお得なクーポン一覧がプッシュ通知され、滞在時間のカウントが始まり、15分、30分など、設定された間隔で、各クーポンを利用可能にすることができる。

そのほかにも、飛行機の乗客に搭乗時間を通知する朝のメールサービスで、搭乗2時間以上前から利用できるクーポン一覧の情報が配信され、乗客が実際に空港に近づくと、スマホアプリにクーポン一覧がプッシュ通知することができる。

同社では、新サービス基盤を利用することで、来場者が実店舗に長くとどまるメリットを提供し、来場者の購買機会を増やすことで、実店舗の売上向上につなげることがでるという。また、駅や空港などでは、乗客が時間に余裕を持って来場してもらうために、構内の店舗での特典を付与することを可能とし、手続きの混雑集中の緩和や店舗の売上向上につなげることが可能になるとしている。