ニコンは3月27日、倒立金属顕微鏡のエントリーモデル「ECLIPSE MA100/MA100L」の後継機種で、金属試料・電子部品などの観察・検査に適した小型倒立金属顕微鏡「ECLIPSE MA100N」を発表した。

同顕微鏡は、ステージハンドルや開口絞りなどの配置・形状を一新することで、直観的な操作を可能としたほか、設置のために必要とするスペースを従来機「ECLIPSE MA100/MA100L」と比べて約11%減らすことに成功。設置場所の選択肢を広げることが可能になったという。また、照明として白色LEDを採用。従来のハロゲン照明と比較して消費電力を約1/3の15Wへと低減しつつ、使用時間を約30倍となる3万時間へと伸ばすことに成功。光源の交換の必要がほぼ無くなるため、メンテナンス作業を減らすことが可能となったほか、光量による色温度の変化が少なくなるため、安定した顕微鏡観察が可能になると同社では説明している。

なお、発売は2017年4月上旬を予定。価格は明視野標準セットで64万8000円(税別)と同社では説明しているが、仕様によって変わるとしている。

ニコンの小型倒立金属顕微鏡「ECLIPSE MA100N」の外観