古舘伊知郎らが設立した「古舘プロジェクト」は、同社がプロデュースを行っている個人向け服飾系コワーキングスペース「andMade(アンドメイド)」を2017年4月末より開設すると発表した。

「andMade」では、世界のアパレル生産を支える工業用ミシンのトップメーカーであるJUKIのサポートを受け、工業用ミシン、職業用ミシン、ロックミシン、キルトミシン、シリンダーベッドミシンなど、アパレルメーカーが使用するものと同等のミシンを利用でき、講座やワークショップも随時開催する。

それに加え、FAB施設(個人向けのものづくり機材を揃えた施設)に設置されているデジタルファブリケーションマシンも導入。ミマキエンジニアリングのデータからオリジナルのデザインを印刷することができるテキスタイルプリンタ、トロテック・レーザー・ジャパンの布以外の素材加工も可能なレーザーカッター、ローランド ディー.ジー.の革小物やアクセサリーなどの副資材制作が可能となるUVプリンタ、カッティングマシン、3Dプリンタなどを設置する。これまでファッション用途では活用されることが少なかった様々なデジタルファブリケーションマシンによって、新たな服作りの可能性を追求していくとのこと。

なお、機器メーカー各社の協力を得て、最新のデジタルファブリケーション技術をファッションと融合させる「MAKE MY BRANDラボ(仮称)」を立ち上げ、クリエイターの多様なアイデアを実現するファッション表現を開発する。今後、各メーカーと共同で様々な取り組みを実施するとのことだ。