セイコーエプソンは3月23日、コントローラの一体化とモーターのバッテリーレス化を施した、AC100V電源で稼働可能な可搬重量3kgの産業用スカラロボット「T3」の受注を日本国内向けに開始したと発表した。

ロボットコントローラを本体と一体化したことで省スペース化を実現、単軸ロボットからの置き換えや狭いスペースへの設置に適していることから、電子機器部品や自動車小型部品の検査工程への単純搬送や、単軸ロボットからの置き替えに適したロボットだと同社では説明している。

また、24Vの電源供給を備えたロボットハンド用I/Oポートを先端アーム付近に装備。ハンドまでの配線や電源供給配線の簡素化を実現できるように工夫が施されているほか、ロボット上部のダクトを短く設計することで、動作中でもダクトが安定するとともに、ダクトに沿った配線も簡単に行うことが可能になったとする。

さらに、バッテリーレスモーターの採用により、バッテリー交換作業の不要化を実現。ランニングコストの低減や現場でのダウンタイム削減を可能としたとしている。

なお、同ロボットのアーム長は400mmで、標準価格は72万円(税別)としている。

可搬重量3kgの産業用スカラロボット「T3」の外観