デルタ航空(本拠: アトランタ)は現地時間の3月21日、ロサンゼルス国際空港公団(LAWA)と協力し、民間航空史上最大規模となる空港内の使用ターミナル変更プロジェクトの皮切りとして、5月中旬に現在使用している第5、第6ターミナルから、第2、第3ターミナルに移動する。

第2、第3ターミナルへの移動は5月12日に開始する予定

ターミナルの移動は5月12日に開始する予定で、1週間で21の航空会社が空港内の使用エリアを移動する。この移動は、デルタ航空が19億ドル(約2,020億円)を投資し、今後7年かけて取り組むロサンゼルス国際空港の第2、第3ターミナルを改装し、トム・ブラッドレー国際線ターミナル(TBIT)と連結するプロジェクトの第一歩となる。

この移動により、デルタ航空便から第2、第3、TBITターミナルを使用するスカイチーム加盟各社および提携航空会社運航便へのスムーズな乗り継ぎが可能となり、制限エリア内専用バスにより乗り継ぎ時間が短縮される。また、出発・到着時の駐機場での待ち時間も短縮化されるという。

第2ターミナルは、既に3億3,200万ドルを投じて改修がされており、空港入り口から近く外部から空港への出入りが容易になっているほか、ハンバーガー店「シェイクシャック」やクラフトビールの「エンジェル・シティ・ブルワリー」など、人気店を含む新規店舗の出店している。

第2、第3ターミナルに移動後、デルタ航空は23の搭乗ゲートを使用し、アエロメヒコ、ヴァージン アトランティック航空、ウェストジェットなどの提携航空会社の近くで運航することになる。今後、TBITとの連結が完了すれば、エールフランス-KLM、アリタリア、中国東方航空、中国南方航空、大韓航空、ヴァージン オーストラリア航空などの提携航空会社とも、シームレスな乗り継ぎが可能となる。

移動後のターミナルには、ビジネスクラス「デルタ・ワン」専用チェックインラウンジや、ラウンジ「デルタ スカイクラブ」、インライン・スクリーニング・システムを完備した受託手荷物エリアなども設置する。

ターミナルの移動は、ロサンゼルス時間5月12日の夜に開始し、14日と16日にも夜間の移動作業を続け、17日に完了する予定。この間、デルタ航空運航便は最大4つのターミナル(第2、3、5、6)を使用することになるため、スマホ用アプリ「Fly Delta (フライデルタ)」やテキストメッセージ、Eメールなどのあらゆるコミュニケーションツールを用いて、リアルタイムで搭乗ゲートや到着ゲートの情報を発信して対応する。

ターミナル移動後、日本を含む海外からのロサンゼルス空港行き国際線利用者は、第2ターミナルもしくはTBITにて入国審査を受けることとなる。ロサンゼルス以遠の乗り継ぎ便を利用する場合、第2、第3ターミナルから米国内線/中米路線に搭乗できる。国際線利用者にはロサンゼルス到着前に機内にて、日本語、中国語、スペイン語の導線案内カードを配布することで、入国・乗り継ぎ手順のサポートを予定している。